他人をコントロールし

 

カルト集団を率いていたダニエル・ペルは

 

一家殺害容疑で終身刑を宣告されていた。

 

サリナスにある郡裁判所内の取調室で

 

カリフォルニア州捜査局(CBI)捜査官

 

キャサリン・ダンスに尋問を受けていた。

 

キネシクスの専門家であるキャサリンは

 

殺人鬼の冷静な振る舞いをコントロールし

 

ダニエルは怒りを露わにしキャサリンに襲いかかるも

 

すぐに引き離され留置場に隔離される。

 

そんな最中裁判所内で火災が発生。

 

隙をついてダニエルは脱獄してしまう。

 

キャサリン・ダンスによる

 

ダイエル・ペルの捜索がはじまる。

 

 

 

「リンカーン・ライムシリーズ」のスピンオフ作品。

 

『ウォッチメイカー』に登場した

 

ボディーランゲージから嘘を見抜くキネシクスの専門家

 

キャサリン・ダンスの新シリーズ。

 

人の態度から一体どーやって犯人逮捕につながるのか

 

興味津々でワクワクしながら読み始める。

 

残念ながら期待していものとは何かが違った。

 

刑事の感!ではなく

 

研究されたボディーランゲージから導き出す捜査は

 

思っていたより地味。

 

分かりにくい。

 

明確な動きなんだろうけど、どーも納得しずらい。

 

加えて意外とキャサリン・ダンスが迷いすぎる。

 

判断が微妙な場面が多い。

 

本当に相手の嘘が見分けられてる?って思ってしまう。

 

どーも苦手なのは恋バナが多いこと。

 

夫を事故で亡くしたキャサリンは

 

FBI捜査官でカルト犯罪のエキスパート

 

ウィンストン・ケロッグと恋仲になるし

 

同僚のマイケル・オニールとも奇妙な関係を築いている。

 

話の半分は恋バナなんじゃなかろーかと

 

思ってしまうぐらい感情が揺れまくる。

 

事件に集中しろよ!っていいたくなる。

 

そして家族。

 

1話目だからっていうこともあるのだが、

 

やたらと家族、息子娘との関係性が

 

結構しつこいぐらい多い。

 

こりゃ事件のたびに家族が被害に遭いそう。

 

事件大好きリンカーン・ライムとは大違い。

 

事件しか頭に入らないリンカーンは

 

杉下右京と似たような世界観だから面白いのかな。

 

そーいう意味でキャサリンの

 

脱線する空気感は緊張感に乏しい。

 

面白いことは間違い無いけど、

 

私向きでは無いかもね。

 

 

☆☆☆