小笠原諸島にある無人島が一夜にして海に沈む。

 

地球物理学者の田所博士は

 

海底調査艇わだつみで海底に潜り

 

海底の亀裂を発見する。

 

政府の地震懇談会に参加した田所は

 

日本が消えるほどの地震が発生すると発言するも

 

研究者らの失笑を買ってします。

 

しかし田所の見解に関心を抱いた山本総理は

 

政財界の黒幕と呼ばれる財界人である渡の協力を得て

 

国民を海外に移住させる「D計画」を極秘に立案する。

 

田所は地殻変動で2年以内に日本は沈没すると明言。

 

しかしその後のシミュレーションで

 

10カ月以内に日本が消滅する事が予測されてしまう。

 

 

 

 

 

小松左京の有名な作品。

 

幼少期にテレビ版を見たような記憶が微かにあるが、

 

流石に内容までは覚えていない。

 

物心ついて本作を見たのは

 

草彅剛柴咲コウ主演の2006年版。

 

破壊されていく日本の街並みが印象的だったが、

 

内容としてはイマイチだった気がする。

 

本作で言えば藤岡弘いしだあゆみ

 

メインにしたような感じだが、

 

どこか小さな一部分を切り取った感じで、

 

愛だの恋だのが強すぎて

 

日本がなくなるという緊迫感が

 

薄かったような記憶がある。

 

そして2020年のNetflix版のアニメ

 

「日本沈没2020」を先日見たのだが、

 

あまりのくだらなさに途中で見るのをやめた。

 

そしてようやく原点となる本作を拝見。

 

常に気性の荒い小林桂樹演じる田所と

 

仮面ライダーの本郷猛そのままの姿で登場する

 

藤岡弘が潜水艇で亀裂を発見するところから始まる。

 

序盤は研究者目線で展開するが、

 

終盤は丹波哲郎演じる

 

山本総理の勇姿で唐突に幕が下される。

 

ストーリーは

 

非常にわかりやすく地球の成り立ちそして

 

地動説を説明するような時代背景が面白い。

 

そういう時代の作品ということもあり、

 

突っ込みどころは満載。

 

火山が爆発するところや

 

崩壊する東京の街並み場面が

 

ウルトラマンでも見ているような懐かしさを覚える。

 

唐突に引き合わされた小野寺と阿部玲子が

 

あっという間に抱き合う不自然さ。

 

個人的には

 

オープニングで後ろの方に名前のあった

 

地井武男さんがどんな役で登場するかを

 

探すのが楽しみになったが、

 

意外にもアップでセリフもあったので

 

簡単に発見できたのが残念。

 

当時の映画としてはかなり大掛かりで

 

これだけの自衛隊が協力できることに

 

ただただ驚くばかり。

 

唐突な場面展開ややりとりが気になるが

 

今見てもかなり衝撃的な作品だと思う。

 

正直なところ、

 

各国に日本人を移住させるという発想は

 

かなり衝撃的。

 

近い将来こういう時が来ても

 

おかしくないのではと感じてしまう。

 

来年小栗旬主演で

 

リメイク版ドラマが計画されているらしい。

 

どこまでこの恐怖を再現できるか

 

楽しみではある。