「僕は誰でこの世はなんなのか」
僕には名前がある。
父がつけた名前が。
それでも時々わからなくなる。
僕が今見ているこの風景や人は本当に実在しているのか。
世界の人達は僕と同じように考え、僕と同じようにこの世界が見えているのだろうか。
僕には名前がある。
物心がついた頃から母がその名前で呼んでいた。
僕以外がもし、僕と同じような感情がなく考える事なくつくられた運命にただ身を寄せてるだけだとしたら。
もしくは僕だけが誰かにつくられた運命の上に乗っているとしたら。
僕の名前はなに。
僕の名前の意味ってなに。
この世界ってなに。
この世界の意味ってなに。
意味ってなに。
さびしくなる。
でも、一つだけわかる事がある。
「僕は生きている」
ションベンから出る湯気を見てそう思った。
