「ART」の語源は「技術」です!! | Satoshi Yaku 「今、そこに在るという奇跡」

Satoshi Yaku 「今、そこに在るという奇跡」

南フランス・ニースにて、出張で鍼灸、整体、マッサージをさせて頂いてます。
日本で10年以上培ってきた技術と知識で日々頑張っているあなたのツライ腰や足、首や肩を全力で癒します!!
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「Art」の語源は「技術」です。
日々、少しづつでもフランス語や英語の勉強をしていると、
ヒトツヒトツの単語に隠されたメッセージに気が付くことがあります。

今回は、そのヒトツ。
Artについて。
日本語で直訳しても、「芸術」。
そのものずばりで、「芸」であり、「術」です。
そして「芸」も「術」も、一朝一夕で身につくものじゃない。

「アーティスト」って、つまりは「技術者」ですよ♪
フランスだと、例えば木材を加工してもらう場所にはちゃんと「ARTIST」って書いてある。

最近の日本では、ずいぶんと「感性」の部分がもてはやされている気がする。
こんなに職人気質な素晴らしい国民性なのに。

フランスでエステの資格を取るときに、フランス語(つまりは「国語」ネ♪)の試験があったんですが…
その最初の文章問題でミケランジェロの話が出題されました。
(ミケランジェロは、存命中に伝記が出版された最初の西洋芸術家。らしい…)

友人の目の前で彼は手をデッサンして見せます。
それをみた友人は「奇跡だ。」って、感動するんです。

そりゃそうです。
ミケランジェロのデッサンを目の前で見たら、感動しないはずがない。

そしたら、マエストロ・ミケランジェロは言ったんです。
「いいや。これは純粋な才能だよ。私はデッサンするのに神は必要ない。」
おどろく友人に、ミケランジェロは続けます。
「才能は、勉強なしにはあり得ない。試してごらんなさい。」

しかし、その友人は訊ねます・
「しかし、マエストロ。私はデッサンなんてわかりません。」

そんな彼にミケランジェロは言いました。

「教えてあげよう。これ以外に方法はないよ。
左手を机の上に出して、右手で見えるままに描きなさい。
1回、2回、3回、1000回。
モデルも、先生も必要ない。
全てはその手の中にある。
君の眼を信じなさい。
繰り返しなさい、出来るようになるまで。」



号泣でした。




2時間の試験中、最初の文章がこれだったので…
残りの試験を嗚咽しながら解いたのを今でも忘れません。

繰り返しましょう。
出来るようになるまで。
ミケランジェロだって、そうだったんですから。


残っている芸術作品には積み重ねられた「技術」があります。
磨かれた「技術」があります。
伝えられてきた「方法」があります。
沢山の「コツ」が隠されています。

全部、「ART」の訳です。

art médical:医療術
art poétique:詩法
art culinaire:料理法
arts ménagers:家政術
art de la conversation:会話術
art sacré:錬金術

全て、磨くべき技術であり、手法です。
全ての技術には、磨かれるべき価値があります。

全ての仕事は芸術になりえます。

「技術」を磨いて、「方法」を探し、「コツ」を手に入れましょう。



僕達は芸術家です。アーティストです。

そうあろうとすれば。

さて、明日の自分の為に、今日の僕はなにをしよう?