あの頃を思い出そう


周り全てが敵だった頃


忘れよう


暖かい温度を


100円玉を入れるだけでも緊張したあの頃。


ATOカードが忘れさせたコインの音


限界は無いと思っていた


倒せば動く


引けば撃てる


子供じみた願望だったつまらない夢


ロボットを動かしたい


誰よりも上手く


中学生になり簡易的にその夢をかなえる物を見た


噂には聞いていた


二本のレバーでロボットを操縦し対戦するゲーム


心が躍った


体格に合わない長いレバー


硬い座席に座ってコインを入れた


一番カッコいい機体を選んだ


VR TEMJIN


かろうじて知っている名前だった


チンギスハンの幼少の頃の名前だ


わけも解らぬままレバーを動かす


リングアウトはするのか?


攻撃はどう避けたらいいのか?


初プレイはフィールド外の海に落ちないように横に走ってライフルを連射するだけだった


次のステージで赤い機体と戦う


激しい弾幕と誘導性の高い攻撃にいとも簡単に終了


ため息をついて外に出る


次はもっと上手くやろう


数日後 夜に来ると人がいた


あの赤い機体を使う眼鏡の大人がいた


それが初めての対人戦だった


相手は数段強くとても勝てる気がしなかった


後ろを見ると何人かの人が集まっていた


何度も何度も完敗をしては挑む自分


後ろで誰かがささやく


やっぱ無理だろ?


そう 自分でも判っていた


でも少しづつライフを減らせるようになった


今思えば5連勝の補正が相手にかかっていたのだろう


接近戦に持ち込み偶然出た回りこみ近接で1ラウンド制した


そのあと完膚なきまで叩きのめされゲーセンを後にした


それからその人を見かけるとすぐに対戦を挑んだ


1ヶ月後には互角の戦いになった


そして初めて勝利を収めた


相手をシートから降ろさせる快感を知った


露骨に聞こえる舌打ち


その舌打ちこそが最高の賛美


それから狂犬のように全てのプレイヤーに襲い掛かった





俺、誕生wwww



その後気がつけばネタまみれの戦いにwwww


もう普通の勝ち方じゃ満足できないwww


フヒヒ 現在の俺誕生wwww