前回の続きです。
合否判定待ちの現実逃避先はまさかのケーキ工場
残業代にも目がくらみ 残業をすることに。
合否判定待ちの現実逃避先はまさかのケーキ工場
1時間の休憩を挟んだとはいえ、 真夜中 約7時間も全集中しながら挑んだデコレーションケーキの箱詰め作業。
定時を少し過ぎたあたりで、ようやくラインの目標数量を終えることが出来ました
指先ボロボロ、腕肩パンパン....
やっと終わった〜
笑顔になったのも束の間、
残業できる方、お願いしまーす
と社員さん。
と社員さん。体力的にはもう帰りたいモードだったのですが
あと少しならやってもいいかなーと
残業って何時までですかね....7時までに終わるといいですね、あとちょい頑張りましょう...なんてワーカー同士で声を掛け合いながら互いにケーキ工場の戦友を励まし合うものの、
頑張れる気がしない 
これが夜勤というものか。
最後にオールで飲み明かしたのは10年も前....10年前でも朝方はかなり辛かった。
一体私は何を血迷って夜勤を選んだんだろう....
ここしばらくぐーたら生活を送っていた無職アラフォーの私にいきなり夜勤はパンチが強すぎた...
10年ぶりのCoCo壱で10辛を食べるようなものだ 
恐るべし、夜勤。
それじゃ、こっちにお願いしまーす
と
と 夜勤慣れされているのだろう、
朝方だってのに無駄に元気な社員さんに案内され、別のラインへ移動。
さっきまでいたラインからは見えなかった奥の方に
結構な人数のワーカーさんがいらしたんだけど
案内されたラインは半分以上外国の方で構成されてて...
というか、たぶん9割くらい外国の方... 
時々何語かわからない外国語で指示が飛んでた
日本人の私にとって
アウェイ感しかない 
で、そのラインの先頭に連れていかれ
じゃ〜、こんな感じにスポンジにクリーム塗って流していってくださーいと元気な社員さんに元気よく放置された
と元気な社員さんに元気よく放置されたいや、、、
今度こそ念願のケーキ製造作業だけどさ
流していってくださーいって...
ﾊﾃ...?
ﾊﾃ...?私、つい数時間前にケーキ工場初潜入〜
ってやって来たばかりの素人アルバイトですが、何か?
ってやって来たばかりの素人アルバイトですが、何か?練習ナシでいきなり流すの??
アイアム シロート オーソー ブキヨー なのに
フードコンテナーに入ってるふわふわのスポンジを崩れないように取り出すだけでも緊張するのに、
さらにスポンジを上下にわけて... ←崩れそうになる
片面にクリーム塗って... ←ナイフが巨大で使いにくい
レーンに置く... ←崩れそうになる
※画像お借りしました ※イメージです
コンテナーが空になったら次のコンテナー用意しなきゃいけないし、
どう考えても1人じゃ無理な作業量
しかも、
レーンのスピード 異常に速い!
たこ焼きを焦がさないように次々ひっくり返したり、パンケーキを焼きまくるようなゲームは得意なのに
全然間に合わないし!!
スポンジ取り出して、上下にわけて、クリームを塗って、レーンに置く...
間に合わねーヽ(`Д´)ﾉ
私の周りの時間だけ倍速再生されてるのかっ...!?
※画像お借りしました
ザ・ワールド(時間が止まる) ができる承太郎かDIOを雇ってくれ ←
必死になってやってみるものの、上手くいかない。
(スタンド能力ゼロ)
見かねたリーダーっぽい方からレクチャーされるも、上手くいかない。
(リーダーも間に合ってないよね?)
そのうち少し離れたところにいたベテラン外国人ワーカーが何やら外国語で言い出し
ちょっとイラついた様子でクリームの塗り方を再レクチャーしに来てくれた ←塗り方遅いとダメ出し
←塗り方遅いとダメ出しコウスル! クリーム! カンタン! ハヤイ! OK !? (キレ気味)
初対面だし 私より若そうなのに
WHY パンマル (
タメ口のこと)... と 一瞬イラッ
タメ口のこと)... と 一瞬イラッOK サンキューってパンマル返しだ !←器小さ
※英語だからパンマルもなにもないけど
いや、とてもありがたいんですよ、
たしかにパンマル子先輩のクリームの塗り方は効率がいいし、私なんかにライン先頭であたふたされていたらラインそのものの製造効率が悪くなる。
だけどさ
クリームの塗り方云々じゃないのよ、、、
どう考えても1人じゃ無理な作業量だし
レーンのスピード速すぎなんだよ!
ザ・ワールド使えるのは承太郎かDIOだけなんだよ! ←
ザ・ワールドがダメでも、せめて阿修羅像のごとく手がニョキニョキってあと4本あれば...とか、ハットリくんの忍法 分身の術が出来たら...って夜勤朝方の投げやり思考でどうでもいいタラレバ妄想をしつつ
かなりテンパりながらも、迷惑がかからないように
ヘトヘトの体にムチを入れて
手をいつになく高速で動かしていた (つもり)
間に合わない自分にイライラして余計に
上手くいかない
負のスパイラルに突入しそう...
ラインに損害出る前に もう1名人員補充して欲しい...
無意識に 私をこの場に放置した、無駄に 元気なあの社員さんの姿を目で追うも見当たらない。
どうしよう...と弱気になった瞬間
周囲から小さな声で誰かが呟くのが聞こえた
カワイソゥ...
※画像お借りしました
え... (;ﾟДﾟ)! ﾓｼﾔ ﾜﾀｼﾉ ｺﾄ??
ヤバい、めっちゃ同情の視線を感じる...
アウェイ感 あーんど 疎外感ってやつのダブルピンチぢゃんか...(泣)
アウェイ感も疎外感も同じようなもんだけど
と思った次の瞬間...
隣のワーカーさんと背中側にいたワーカーさんが
ササッと集まって手伝ってくれた...
神かっ...!!
天使かっ...!!
マジでありがたすぎる... ありがとうございます。
このご恩は忘れません...
3人でやってちょっと余裕ができるくらい
2人で回してちょうどいいくらい
やっぱり1人じゃムリムリムリ 
私の能力不足云々レベルでは無い。
ありがとうございます
と 周囲のヘルプに甘えつつ
と 周囲のヘルプに甘えつつそれまで以上に手を高速に動かす
ザ・ワールドが無理でも、気持ちだけは承太郎
オラオラオラオラオラオラオラ〜ッ
と必死にスポンジにクリームを塗ってレーンに置いていく。
スポンジが無くなりそうな絶妙なタイミングで背中側の長身の(たぶんイケメン)ワーカーさんが新しいコンテナーからスポンジを補充してくれる
ご本人も忙しいはずなのに
背中側から 見守ってくれる、優しい眼差し...
世間は恋人たちのクリスマス
オフィスラブならぬ
甘〜いケーキ工場ラブ︎💕︎の予感 !!
なんて微塵もないけど
その代わり
頭の中では
♪We are the world 流れまくったわ 
※画像お借りしました
ワーカーの国籍も多様で
日本なのにアウェイ感しかないラインだけど
テキパキこなしてノルマを達成しなきゃ帰れない ←
みんなで助け合いながら 美味しいケーキを作ろう
そう、美味しいケーキのために...
誰かの美味しい笑顔のために...
We are the world
We are the children
We are the ones who make Christmas cakes, so let's keep moving...
普段何気なく食べていたり、使っているものは
誰かが作ってくれたもの。
高齢化が進む日本において外国人労働者の協力は本当にありがたく、その協力なしに日本は成り立たなくなっている。
人様が手塩にかけて育て上げた豚や農作物を盗んで売りさばいて逮捕された外国人に目がいきがちだけど
コロナ禍においても大変な肉体労働を黙々と一生懸命にこなしている外国人労働者がたくさんいる。
そういった大勢の真面目で誠実な働き手の彼らによって日本産業の一部が支えられている。
パンマル子先輩にあてつけのようにパンマル返しをした自分が恥ずかしく思えた。
そんな We are the world なラインでの製造作業も7時過ぎにようやく終了。
束の間の国際交流の余韻に浸りつつ、
いつになく爽やかな気分で朝日を浴びながら帰宅の途につくのでした
そんなこんなでケーキ工場初潜入は無事終了。
帰宅後はシャワー浴びてソッコーで就寝
作戦が功を奏し、
山下達郎からのパブロフの犬からのまな板の上の鯉の、
恐ろしいクリスマスループを避けることに成功しました ←山下達郎のくだりは①参照
←山下達郎のくだりは①参照現実逃避のためのクリスマスケーキ製造バイトでしたが、思いのほか学ぶことが多かったです。
新しい世界を知ることは本当に面白いな〜、ためになるな〜と改めて実感
雇用契約の守秘義務に抵触しないよう、一般的に周知の事実となっている内容やそこから予測できる範囲内でレポをまとめたのでここに書けないこともたくさんあります。
まさに棚からぼたもち、棚からケーキ!! 
今回お世話になった、某洋菓子メーカーさんに感謝。
これからはちょくちょく買いに行こうと思います
ではでは、今回はこのへんで。
あんにょーん