ワインにはまりだして1年弱。生来の凝り性も手伝って、この1年で飲んだワインは100本を超える。購入本数でいうとその1.5倍程度だ。つまりほぼ3日に1本のペースで空けている計算になる。る。内訳はブルゴーニュ赤が1/2、ボルドー赤とブルゴーニュ白がそれぞれ1/4というイメージ。要するにこれまでの私のワイン・ヒストリー?はフランスワイン、その中でもブルゴーニュ赤を中心に展開していると言える。
僅か一年足らずでワインの何たるかを分かったつもりは毛頭ないが、ピノ・ノワールという繊細な品種であるが故の神秘性、畑や造り手、による違い、そして(あくまでもこの1年での自分の感想であるが)コンディションの善し悪しの差の大きさ、等々、本当にブルゴーニュは難しいというのが正直な感想だ。でも、そういった条件をクリアしたワインに出会えた時(つまり良いワインに出会えた時)の幸福感は格別である。言い方を変えると、自分にとってブルゴーニュとは「高い山に登る」のに近い感覚ということだ。到達点が高い故に難易度も高い。だから挑戦したい。良いブルゴーニュ赤に出会えた時の幸福感を求めて。勿論、ワインという趣味を変に堅苦しく捉えているという訳ではない。暫くはブルゴーニュ中心のワインライフが続いていくのだろうなと漠然ながら思っている。
それではボルドーは一体どういう位置づけか。
近づきにくい理由はいくつかある。
まず最近のグレートヴィンテージと言われる2005年が飲み頃に入るまでには相当の年月を要するであろうこと。シャトーにもよるのだろうが、格付けクラスでは最低でもあと5年、できれば10年は寝かしておく必要があるだろう。そうなるとこれは長期戦覚悟ということになる。保管のコストもさることながら、金融危機の余波が続くこの環境下、5年、10年後に世の中や自分や生活環境ががどうなっているのかも正直わからないとも思える状況下、5年後10年後に飲むワインを今買っておくことには多少の抵抗がある。
あと、現在市場に出回っている2006年物が雑誌の論評などを読む限り、品質の割には価格が高めな事。これも購買意欲を削いでいる。結果、これまで2006年ボルドーはまだ一度も手を購入していない。
これまでに飲んだボルドーは、2005年では比較的早飲みといえる3000~4000円のブルジョワ級ワインが中心である。
また我が家のセラーの中にはメッドク2、3級クラス中心に多少のストックは置いてある。やはり世紀のヴィンテージといわれる2005年ボルドーを全く持っていないのも一抹の寂しさはある。これらのボトルは出番はかなり先のことになる。また、ブルゴーニュに比べボルドーのほうが比較的コンディションが安定しているという経験則からも、2005年はもう少しストックを増やしておきたいという思いはある。
ということで、自分はまだ飲み頃を迎えたボルドーがどんな味わいなのかというのをまだ良く知らない。一般的にワインの銘醸地として世界一のステイタスを誇るボルドーであるから、熟成のピークにあるボルドーにはそれはそれは筆舌に尽くしがたい素晴らしい香り、味わいなのだろうという期待が膨らむ。従って、当面ボルドーとの付き合い方は必然的に、飲み頃と思われるバックヴィンテージを購入して、セラーで一休みさせたら適時飲んでいく、という流れになる。
【ワイン名】シャトー・ガザン
【AOC】ポムロール
【ヴィンテージ】1994年
【購入日】2009年10月18日
【購入店】WINEHOLIC
【インポーター】ジャパン・インポート・システム
【価格】7,245
【開栓日】2009年10月23日
ネットで調べると、どこのサイトでも「ペトリュス、レヴァンジルといった最高峰シャトーと隣接する、ポムロールでは比較的大規模なシャトーで、90年以降品質が向上」という触れ込みになっている。
WINRHOLICさんのホームページで「熟成感を見事に感じられるボルドー」より物色。
外観は黒っぽい赤紫色。エッジにはオレンジのニュアンスも見受けられる。ディスクは厚く、粘り気が強い。94年は今年高1になった娘の生まれた年。この間の娘の成長を思うと15年とはいかにも長い歳月であるのだが、この94年シャトー・ガザン、外観から判断する限りようやく熟成の入り口にきているといった感じなのか。
香りは透明感のある果実香が中心にあり、熟成を思わせる焦げ臭さや、ゴムのニュアンスも感じられる。が、インパクトは余り強くなく、サラっとした感じで少し物足りない。
味わいは外観からの印象とは違っていて酸、タンニンともとても落ち着いている。アルコールが少し目立つか口中では甘みも広がってきてまろやかでとても上品な味わい。ただ香り同様地味な印象は拭えず。好みの問題か。







