自身の地元である相模原・町田の神社をほぼ周り終えたので、今度はその輪を少しずつ広げていこうと、まずはお隣の八王子に足を踏み入れました。最初に向かったのが宇津貫町の熊野神社。ここは八王子と言ってもまだ町田市との境界線近くで、今でこそ新興住宅街に変貌していますが数年前までは、ほとんど山林だったような地域です。古い地図で見当を付けていくと、道路がすっかり変わっていて迷子になるのが必至ですので行かれる方は最新の地図を用意して下さい。(って、私の地図が古すぎてかなり迷いました)
 やっとの思いで、参道下まで辿り着くとご覧のような御影石の鳥居の先に狭い手すり付きの階段が取り付いていて、その先にちっちゃなちっちゃなおヤシロの赤いトタン屋根が見えます。で、正直、この段階で「わっ、ここはスカだわっ!」とガッカリするんですが、結構ここまで迷いつつ苦労してきたので、境内で給水し一休みしてから次へ移動しようと、とにかく階段を上って境内まで辿り着きました。




 ・・・・やっぱりね、境内には狛犬台座も灯籠も何もありません。しかし、よ~く見ると社殿基礎台のコンクリートの左右に何か小さな「埴輪」のようなものが置いてあります。



何だろっと近寄ってみたら、「コレ、もしかして狛犬?!?!?」わははははっ、君たちはお猿さんですか、なんて面白いお顔。


 落ち葉や鳥の落とし物がカラダを汚しているのでキレイにしてあげましょうね、給水しつつ軽くお掃除をしながらアチコチの角度から彼らを楽しみます。うん、なんかとってもいいですね、この二人。ややっ、これはもしかして「とってもイイ」どころじゃないじゃないですか。なんか凄く惹かれますよ。



 像の高さはそれぞれ30センチくらいの実に可愛い小さなものなのですが、なんなんでしょ、この深い味わいのあるお顔と体つきは!
 だけど、なんで下半身がコンクリに埋まってんの?最初からこういう仕上げの像だったのかしら・・・うぅ~ん、このカタチ、この置き方、この人ともお猿とも犬ともつかぬような顔、何から何まで不思議だらけ!


 でも、いいナァ~、とってもいいナァ~・・・・、ジィ~ッと見ていたら、ボクの眼から知らず知らずに涙が溢れ出ている。何で涙が?!こんなちっちゃな稚拙(?)な石像を前にして何で涙なんか出るんでしょ、ボクどうかしちゃったのかも・・・。


 現在まで200社以上の狛犬さんたちと対面させていただきましたが、癒されたり笑ったりしたことは相当数に登りました。しかし、狛犬を見て落涙したのはコレが初めてです。こんなこと予想だにしませんでした。たぶん、歳のせいだと思いますけど。


 

生息地:東京都八王子市宇津貫(うつぬき)町1028


 

熊野神社の狛犬について
●狛犬としての仕事ぶり度 ?!(この子たちが何でココにいるのかよく判らない、やっぱり一応は狛犬ということなのでしょうか?)

●狛犬としての個性度   ★★★★★
●癒され指数       
●思わず笑っちゃう度   ★★★

今日までに私が接したものの中では、もう何から何まで最高です、ここのお二人は!

●奉納日 明和二年(かれこれ270年近く、晴れでも雨でも雪でも戦争の日でもここにこうしてジッとしています、やっぱり涙が出ますよ、これだけのことでも)
●作者名 何か彫ってあるようにも見えるんですが、残念ながら読みとるチカラがございませんでした。
●撮影機材 ペンタックスA-3(DNPセンチュリア400)