俺は妻に告白をしたS男にLINE電話をかけ

俺の妻にどう言うつもりかを聞くべく

場合によっちゃ大人の制裁を下すため電話そすることを決意したのだった。


俺「携帯をよこせ」


妻「う、うん。」


妻の携帯を受け取り、曰くのLINEをしていたトークルームを開きそこからLINE電話をかけた。


ピポピポピポピポン♪ピポピポピポピポン♪


結構深夜だから電話に出ないか?


いや、電話来た!と期待を膨らませて出るはずだ。下心満載でな。


プッ。


電話に出たようだ。


俺「もしもし?」

 至ってcoolに。


シーーーーーーーーーーーン。


俺「もしもーし?」

少しだけ語気を強めて。


シーーーーーーーーーーーン。

シーーーーーーーーーーーン。


プープープー。


ふん。一瞬で旦那と気づいて焦ってイモ引いたな。


結局それだけの「好き」かよ。


自分の妻を捨ててまで俺の妻を本当に奪いたかったんだったらそこは男と男の一騎討ちに出るじゃろがい!!


もう十分勝負はついた。これ以上深追いもしない。


今頃ビビって、焦ってんだろうよ。


クソガキめが。


震えて眠るがいい。


俺「電話には出たが、無言で切りやがったよ」


妻「うん。結局そう言うことだよ。分かってる。単なる気の迷いで下心だけ。それは分かってたし、だからしっかり諭して断ってたんだよ。ただ、向こうの奥さんがヤバめでそれの相談に乗ってただけ。」


俺「あぁ。そうだな。だが、その向こうの奥様とのうまく行って無い話も、お前と接点を持つ為の作り話の可能性すらあるぞ?」


妻「確かにそうだね。」


俺「一応これで一段落はついた。」


妻「子供も寝ているし、夜も深くなってきた。もう寝よう。」


そういって下の子を挟むようにしてベッドで妻と一緒に床につく。


だけど、だけどだ、頭に巡る様々な妄想と考察、そして未だ完全に煮え切らない思いから心を支配する疑心暗鬼。


自然に深く、大きい溜息が漏れる。


はぁーーーー。


目を瞑って寝ようにも、眠気が来ない。

安心感に包まれない。


天井をぼーっと見ていると、負の感情、嫌な妄想が頭を巡る。


もうベッドにもいたくない。


妻のおかぁさんもいるし、気ぃ使うし、明日もっとわかり合いたいけどそんな状況じゃないし、いつまでも女々しくしてたくないし。


でも不安だし。


何なんだよ!くそ!!


嫁に対して冷めていれば、もう嫌いだったならこんなに苦しまないのに。

簡単に終わってたのに。

好きすぎて、愛しまくってて、その事にこれがきっかけで気づいて苦しすぎる。


でも、まだ嫁は俺への愛情が4割消え、離婚を考えて要るのには違いがない。

悲しい、虚しい、寂しい、苦しい、怒り、憂い負の感情がぐるぐると頭と心を占有していく。


脳内瞬獄殺。


いてもたってもいられん!もーだめだ!

一人になりたい!

あるいは誰かにこの胸の内を吐き出したい!


もしくは夜の街を只々車で流して当てもなく走り回りたい。


とにかく、ここには居られない。

俺としては、人生上あまり経験の無い衝動だった。


俺は深夜にベッドから飛び出し、明日の仕事の支度を整え、車に乗って家を飛び出してしまった。


今日はもう、帰るつもりは無かった。


もぅさ居ても立っても居られなかったんだよ。


続く。