妻は浮気はしていないようだった。
だが、妻帯者のS男が人妻である俺の妻に「好きです、付き合ってください」
という中学生みたいな告白をしでかしたのは事実。
告白は断りつつも、そいつの相談相手兼、友達として関を続けようとした妻もまた事実。
そんな軟派な男相手(16歳下)に対して俺と別れる云々の相談をしていたのも事実。
胸糞は悪い。
だが、それも俺の撒いた種ブーメラン。痛い。
S男にも直電し、電話には出たものの無言切りされた。
ひとまず、この電話が切れた瞬間に俺の勝利は確定し、ひと段落はついた。
だけどだ、人の心はそう単純ではない。
なんかこう、モヤモヤが残る。
魚の小骨が喉につかえているような違和感が拭えない。
もう寝ようと二人で下の子を挟んでベッドに入るも、まー寝れない。
だって、なんか引っかかるS男との件もそうだが、離婚を考えている件も、愛情4割減の話も、継続中だ。そこは解決してない。
そんなこんなで寝られずに天井を見つめ、ため息を漏らしながら考えてしまう。
こういう時、ポジティブな感情はそうそう生まれない。
無理にポジティブを生み出そうとしない方がいい。それはあまりにも楽観すぎるし喜怒哀楽がぶっ壊れる。
心のままにだ。相反するとストレスだ。
でも、そうなると、
ネガティブばっか、心配ばっか。不安ばっか。
そんな俺は、居ても立っても居られず、深夜に家を飛び出したのだった。
さぁ行く当てはどうするか?そうだ、現在一人暮らし状態の後輩がいる。
あいつならまだ起きているだろうか?電話してみよう。
3コールくらいで出た。
俺
今からそっちへ行っていいか?事情は着いてから話す。もしかしたら泊まるかも。
後輩
あっ全然いいですよ。
俺
すまない、俺的な緊急事態なんだ。
後輩
暇だったんで全然Okです。
俺
ありがとう。これから向かう。
そう言って、すぐに車に飛び乗り、ベッドに妻と下の子を残して家を後にした。
当然、妻も寝付けておれず、俺がベッドから飛び出したのを知っていた。
まさか家から飛び出していくとは思って無かったようだ。
俺は、そんな事だろうとは気づいていたが、構っていられなかった。
とにかく今は、一人か、或いはこの胸の内を吐き出せるやつと居たかった。
無心で急遽決定した目的地へ車を走らせた。
車を運転している時って何か物事を考えがちだが、今はこれまでの事をひとりで考えたく無かった。
目的地の後輩宅は家から近い。
5分程度で着いた。
俺
すまないな、こんな時間に。
後輩
あ、いえ。さっき仕事終わって帰った来たところなんで全然大丈夫です。
俺
そうか。ごめんな。
後輩
なんかさっき電話来た時、いつも明るい係長じゃなくて
聞いた事ない声のトーンなんで心配しました。
俺
まーな。ちょっと色々あって緊急事態なんだ。
後輩
どうしたんすか?
俺
もう少しして落ち着いたら訳を話すからさ、ちょっと休憩させてくれ。
今は他愛もないファンシートークで。
後輩
わかりました。
俺
でさーツイッター用の動画撮影の件だけどさー。
なんて、これまで起きた現実から少しでも遠のきたくて、後輩といつも楽しんで取り組んでいた仕事の一環でもあるツイッターのおふざけ動画の話で自分の気を紛らわせた。
40分ほど後輩と他愛もないトークをして、心が和み、落ち着いてきた。
メイン携帯の電源は落としていた。
動画編集用に持ってきたアイパッドも電源を落とした。
連絡がきそうだったから。
今はまともに話せなさそうだから。
デバイス電源フルオフ。
でも、会社から支給されているiPhoneの電源を落とすの忘れていた。
妻から合間、合間に電話が来る。
きっと夜中に飛び出して心配をして要るのだろう。
心配が嬉しい?いや、そうじゃない。
いや、嬉しい。でも今は声を聞きたくない。でも、話したい。
でも電話には出られない。
乙女かよw 古内東子かよw 複雑かよw
(世代は察せよw)
こっちの携帯は会社用だ緊急の連絡やら何かあった場合を考え易々と電源を切るわけにはいかない。
(別に切ろうと思えば切れるけどw)
今思えば、そんなふうに自分に言い聞かせて敢えて電源を落とさなかったんだ俺。
なんと、女々しい俺なんだ。愛とはこう言うことなのか。
なーんて独特の気持ちの中、後輩に事の顛末を話した。
事情を思い出しながら、浮気はしていないとわかりつつも不安や疑心は拭えない。
説明していく中で頭の中で鮮明に思い出される。
妻の涙。
妻の訴え。
俺の涙。
俺の衝撃。
うーん。とってもセンチメンタル。
でも、目の前に後輩がいることで正気は保てれた。
後輩がいてよかったぜ。
後輩へこれ迄のあれこれを一通り話しきるその時。俺の社用携帯に妻からLINEがきた。
その時の思いやりとりを思い出したくなくて
トークルーム全消ししちゃったんで詳細には思い出せないけどこんな感じ。
妻
ねぇ。今どこにいるの?
妻
一回会って話せない?
既読はしたが、返信しなかった。
なんだろう、こんときもまー複雑な心境。
なんであれ妻も俺も心配性だ。
心配ってのは、事故とかなんとか生命の心配ね。
そんなんでこんな寒い北海道の夜中に飛び出していった俺の心配をしている。
そして、俺が飛び出した事に妻も色々複雑で不安で心配をしているはず。
いつものアイツならそうだから。
だって、今深夜3時半よ?
寝ようかって言って二人でさっきベッドに入ったときから2時間半くらい経ってる。
夜が弱い妻だから、とっくに眠気のピーク来ているはずなのに起きてちょこちょこ俺の社用携帯に連絡が来る。
申し訳なくなる気持ち半分、ほんとは合って話したい気持ち1/4浮気かもしれない疑心で会えない感じ1/4って感じ。
でも、全部俺が悪いんだけどね。
はい、ブーメランw
ちょっと長くなった。また次回!
次は、結局、離婚確定!?の巻。