点と線② プランB からの続き
元妻ユリが勝手に離婚届を書き、役所に提出して受理される半年ほど前に、不妊治療クリニックに体外受精用の謎の精子が提出され、凍結されていました。
それは病院の記録としてはっきりと残されている、動かしようのない事実です。
僕はそれが絶対に自分の精子ではないから、ユウヤが僕の離婚前からユリと性的関係を結んでいて、僕と離婚したらすぐに子供を作る計画を2人で練り、提出したものと思っていました。
それなのに、知らんぷりを決め込んで責任逃れをしている無責任な不倫野郎
だと。
しかし、ユウヤの立場からすれば、ユリが何度も主張してきた
「あれはDragonのもので、その当時少しだけ仲直りして2人目を作ることに同意して本人が提供したもの。
当時住んでいたマンションで朝7時ごろ、今日病院行くからお願い、と言ったら、
『仕方ないなぁ~
』
って感じで1人でトイレに行って、しばらくしたら笑いながら出てきて、
『ほら、持っていきな
』
って私に手渡してくれたのをクリニックに出しただけよ!
もしかしたら本人が忘れているかもしれないけど、私ははっきり覚えてる!
」
というような詳細なデタラメを言ったのを全部心から信じて、
「Dragonは本当に嘘つきで、僕を不倫野郎にするために嘘をついて陥れようとしている。
ユリははっきり覚えているんだから、事実そうだったに違いない。
(嘘つきってこんな感じで、ちょっとの真実や現実味のある事に、具体的な詳細を追加して、嘘を積んでくるんですよね~)。
(ユウヤとユリの)幸せな再婚を妬んで(えw)ありとあらゆる嫌がらせをしてくる、とんでもないしつこい嫌な奴
」
と思い込んで、ずっと僕に怒っていた。
・・・とにかく、その精子というのは、僕ら両方にとって、相手が嘘をついているという決定打だったわけです。
僕でもユウヤでもない、第3の男がいたのではないか、という発想は、正直僕ら両方になかったものでした。
・・・でも、どっちも嘘をついていないとしたら・・・。
ナミさんはユウヤにも、この第3の男説を伝えました。
(あくまで、精子提供者が他にいたんじゃないかって話だけね)
ナミ「・・・とにかく、そういうわけで、私はユウヤさんもDragonさんも嘘をついてるとは思わないんですよ。
でも、今更そこをいくら掘り下げたところで、ユウヤさんが幸せになる話ではないとは思いますから、もうその話は止めましょう。
それに、本当にどうだったかは、ユリさんしか知らないことですからね。
あくまで推測ですから。でも、Dragonさんの精子じゃないですよ」
そう言われたユウヤは、もうずっとその話で頭がいっぱい・・・。
(何の話をしても、精子の話に戻ってきて、「本当にDragonさんじゃないんですか?」と聞き続けるユウヤ。
何度聞いてもナミさんにはわからないんだって・・・。
ユリに聞いて来い。でも、ちょっとかわいそうになるレベル・・・)。
正直、もう僕の妻じゃないんで、僕からしたら、
「へぇ~、そうだったのかぁ~
」
レベルの話ですが、ユウヤがもし本当に嘘ついてなくて、ずっと今までユリのデタラメをただ信じてきたのなら、かなりショックな話でしょうね・・・。
しかし、こうした話をナミさんとしているうちに、ユウヤもさすがに冷静になって来ました。
そして、ナミさんでなく僕との直接の対話を希望するようになりました。
むしろ僕も望むところでした。
続きます
↓よろしければクリックお願いします!