今、また現場では新たな動きが起こっています。
でも内容については、もう少し動いてから整理して、お伝えしていきたいと思っています・・・。
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というわけで、本日からまたしばらく閑話休題ということで、数回に渡って僕の知人がアメリカに子供を連れ去られ、アメリカで裁判をしたときの話を書いていきたいと思います。
アメリカでの裁判や裁判官の考え方も、参考にしていただけたらと思います。
連れ去られた側の僕の知人は、日本人女性です。
相手の父親は、アメリカ国籍の男性でした。
離婚当時、2人は日本に住んでおり、父親は子供たちの親権を欲しがりました。
長男が心臓病を患っており、アメリカで定期的に治療や手術をしていたため、アメリカでこれからも治療を受け続けさせるなら、保険のある自分が親権者にならなければならない、と。
当然、母親は難色を示しました。
アメリカでは共同監護が一般的ですが、日本の親権は単独の監護者を指定するものです。
日本で離婚をする場合には日本法が適用となるため、共同監護は認められません。
しかし父親が、
「日本で生活を続けたいという子供の意思は尊重する」
「監護はそのまま母親がしていてもいい」
と約束したので、母親はそれを信じて、親権を父親に渡しました。
そして離婚成立から約1年、夏休みに子供たちを連れて里帰りがしたいという父親に、子供たちを連れてアメリカに行かせたところ、そのまま連絡が途切れる事態となりました。
しかし、最初母親は、単にいい加減な父親が連絡を忘れているのだろう、あるいは何か予定が変更になって、少し長く滞在しているのだろうと思い、父親のメールアドレスにメールを入れつつ待ちました。
それでも帰国予定から1週間が経過し、父親から相変わらず返信がなく、さすがに焦り始めた母親は、父親の実家の親や兄弟にもCCを入れるようにしながら、連絡をしろと何度もメールをするようになりました。
数日後、息子から電話が入りました。
父親の母である息子たちの祖母が、祖母の自宅から電話をかけさせてくれたようでした。
「パパが、このまま帰らないって言ってる。新しい学校にも連れていかれた。いやだよ、おうちに帰りたい。助けて!
」
母親は慌てて渡米し、泊まっているホテルをまた親族へのCC付で父親にメールし、子供たちをホテルまで会いに連れてくるように言いました。
母親が到着した日の夜、父親は子供たちをホテルまで連れてきました。
そして子供に向かい、
「僕たちはママに言わなきゃいけないことがあるんだよね?
」
と兄を促しました。
兄は顔をこわばらせながら、
「ママ、僕らはこれからアメリカに住むんだって。もう日本には帰らない」
と言いました。
母親は、
「あなたはそれでいいの? アメリカに住みたいの?」
と息子に尋ねました。
息子は、
「嫌だよ、帰りたい。ママと暮らしたい
」
と泣き出しました。
母親は怒りを抑えながら、
「本人が帰りたいって言ってます。連れて帰ります」
と父親に伝えました。
すると父親は、
「一度子供がいないところできちんと話し合いたい。〇〇日の○○時に話せるか?」
と言いだしたので、あまり子供たちの前で大騒ぎしてこれ以上動揺させたくないと考えた母親は、それから2日ほど子供たちと一緒に過ごした後、子供を父親に返し、その翌日に子供たち抜きで父親と話し合いをすることに同意しました。
当日、指定された時間、ホテルの部屋で待っているとドアにノックがあり、開けるとホテルのベルマンが立っていました。
「メッセージをお預かりしています」
待ち合わせを変更したいのか、それなら電話すればいいのに、と思いながらメッセージを受け取って開いてみると、
「以降は全て弁護士と話せ」
と一言だけ殴り書きが書いてあるメモに、弁護士の電話番号だけが残されていました。
ここでやっと、彼女は自分の置かれている状況を理解するに至ったわけです・・・。
続きます
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