(現在他ブログからの引っ越しをしていて、やたらエントリーが多いと思われると思いますが、あと数日で落ち着きます。お許しください!)

 

2人目の妊娠?④からの続き

 

 
卵子の老化というのは、厳然たる事実です。

新しく日々つくられる精子と違い、卵子は生まれた時から女性の体内にあり、新しく作られるということがありません。

つまり、本人の見た目がどんなに若くとも、卵子は確実に老化していっているのです。
 

卵子が老化すると、体外受精をしてもそのままきちんと育たないことが多くなります。

放映された当時大きな波紋を呼んだNHKのクローズアップ現代「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~(2012年2月14日(火)放送)」では、35歳で不妊治療をした人のうち、子供が生まれた割合は16.8%、40歳では8.1%という数字が出されていました。

 
いつでも好きな時に妊娠できるというのは神話であって、なるべく若くて元気な卵子が妊娠しやすいというのが現実です。


ただ、まだ実験段階ではあるものの、老化した卵子の核の部分だけ取り出して他の若い卵子の核を抜いたものに合わせると(イメージで言えば、胚になる部分だけを卵から抜いて、新鮮で栄養たっぷりの黄身と白身の卵にドッキングさせました、みたいな感じ)、栄養部分が若返って卵子のエネルギーが高くなるから、受精した核が育ちやすくなるという研究があって・・・。
 

「え、つまり、それをユリにやったってことですか?」
 

田所さんからそういう説明を聞いた僕は、仰天して言いました。
 

理論的には、それはそうでしょう。

若い元気な卵の栄養をもらったら、元気が落ちた老化した核も育つんじゃないか、って。
 
単純に考えて、種を植えるなら痩せて干からびた土よりも、ふかふかの元気な土に植えた方が育ちますしね。


でも、これは植物の話じゃない。

人間の卵細胞を加工するなんて、人間のクローンを作るのにも似た、完全に神の領域を侵害した医療行為じゃないか。

有名クリニックだからと信頼して通っていたというのに、何故そんな実験まがいの方法をこの病院はユリに勧めたんだ・・・?



「何もご存じなかったんですか?」

「全く聞いてないし、もちろんイエスなんて絶対に言っていません」

 
そう答えた僕に、今度は田所さんがパニックになる番でした・・・。
 
 

 

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続く