ブログネタ:この漢字、いくつ読める? 参加中『恋愛幽霊』
風が心地好い5月
携帯に一本の電話がきた
公衆電話からだった
出てみると それはレベッカからだった
何故自分の携帯ではなく
公衆電話なのかを聞くと
『あのね、………仕事やめたの………』
レベッカは小学校の臨時教員をしていた
驚いた
しかし冷静を装い、話を聞いた
『今ね、入院してるの、それで明日から家族以外は会えなくなるから今から来て欲しいの』
そう言われ、とりあえず僕はその病院に急いだ
着くと正面エントランスでレベッカが待っていた
話を聞いてみると
一ヶ月ほど前から体が怠く、体調が優れないので人間ドッグに入ったら、そのまま入院となったらしい
本人はまだ病名や状況を聞いていないと言った
時間も時間だったので
とりあえず
また来るよと伝え、帰ろうとした
そのとき
離れて座っていたレベッカの母親が駆け寄ってきて
僕に話があるから少し時間をくれとの事だった
翌日約束通りレベッカの実家に行き
母親の話しを聞いた
レベッカはとても珍しい病気で 早急に手術が必要だと言う事
成功率は3割
成功したとしても一生子供の産めない体になる事
レベッカは自分の病気を知らないと言う事
そしてその二週間後に手術があり
その二日後にレベッカは帰らぬ人となった
葬儀に行っても悲しみは無く
涙の一滴も出なかった
あれから12年
僕は毎年レベッカと海に行っている
僕はレベッカにサヨナラを言っていない
これからも言うつもりはない
来年の夏も
その次の夏も
僕はレベッカと海に行く
~fin~