AOR系のアーティスト達には、CD化を放置されたままの不遇な環境におかれた名盤は多い
そんなお気の毒な作品を「ぜひCD化して欲しい!」と願って取り上げるコーナー(のグループ編)ドキドキ
「AORマニアックグループさん★」

今回取り上げるのはクーラーの「Cool'r」である音譜



クーラーは、オレゴン州で結成されたポップ~R&B・バンドである。
何と言っても特徴は、1970年代に活躍したジャズ~R&B~ファンク・バンドのプレジャーの元メンバーが参加していることだ。
その3人とは、ベース&バック・ボーカルのナサニエル・フィリップス、ドラムのブルース・カーター、ギターのダグラス・ルイスであるラブラブ

彼らは、プレジャーが1982年に解散した後、ザ・ロデオ・クラブというクラブで木曜日の夜にライブを開始。
するとこの演奏が人気を博して、R&B系クラブ・バンドとして名をあげたのだったクラッカー

その評判が呼び水となって1986年にはHalf &Half Recordsからアルバム「Let's Talk About It」をリリースしてデビューキスマーク
このアルバムも話題となり、彼らはメジャー・レーベルのA&Mと契約するウシシ
そして1989年にリリースされたセカンド・アルバムが「Cool'r」であった。

もともと1970年代にはジャズ・ファンクを追及していた彼らだったが・・・
ニュー・ジャック・スウィングが幅をきかせていた1989年という時代背景的にも、
エレクトリック・ファンク~バラードが中心のサウンドに路線変更ブタ
サックスが爽やかな「Victim」、「Dangerous」などラップも交えたダンス・ナンバーが目を引く。

しかし、ここで取り上げたいのはミディアム・バラードである。
「If It Were Me」もいかにもこの時代のドリーミー・ポップという感じで良いのだが・・・
ピアノが美しい「Love Me All My Life」はなんともAORにも通じるメロウな1曲なのである。



う~ん、コジャレたサウンドに熱いボーカルが魅力的な1曲である。
ファルセットのコーラスも心地よい夢見心地なサウンドである。

さて、彼らのアルバムはこの2枚だけなのだが、2009年にはオレゴン・ミュージック・ホール・オブ・フェイムに選出されたりと後年評価されているわんわん

1989年にリリースされた時にはCDリリースもされていたこの作品なのだが、
リイシューがなく、現在は廃盤状態であるクマ
メロウなゴージャス・サウンドが華やかだった1980年代終わりのこの1枚・・・リイシューしてもらいたいものであるしっぽフリフリ

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