本来は違う畑でサウンド作りをしていたのに・・・
「なんだそれ?まったくもってAORじゃないか!」という曲を演奏していた人に対して、
AORアーティストだったことを刻印してしまうコーナードキドキ
「アナタは立派なAOR超人だったよ!」

本日取り上げるアーティストはレストレス・ハートの皆さん・・・
曲は「When she cries」である音譜



レストレス・ハートは、1984年にテネシー州ナッシュビルで結成されたカントリー・ミュージック・バンドである。
数多くの曲が全米カントリー・チャートで1位を記録した人気バンドである。

もともとは、ナッシユビルのレコード・プロデューサー、ティム・ダボイスが
彼の作った曲をレコーディングするために結成したバンドで、
ドラマーのジョン・ディットリン、キーボードのポール・グレッグ、ギターのディブ・イニスとグレッグ・ジェニングス、
そしてリード・シンガーのヴァーノン・トンプソンの5人は全てテイムが集めたメンバーだったラブラブ
ただし、正式にバンドとしてのシングルがリリースされる直前にヴァーノンが音楽性の違いからバンドを脱退えーん
急遽、代役ボーカルとしてデモ・ボーカリストとして活動していたラリー・スチュワートが加入晴れ
最初から波乱の船出ではあったが、なんとかRCAレコードと契約し、
レストレス・ハートと名付けられたバンドはスタートしたのだった馬

1984年にはアルバム「Restless Heart」でデビューを飾る。
すると、いきなり 「Let the Heartache Ride」「I Want Everyone to Cry」「(Back to the) Heartbreak Kid」「Til I Loved You」といった4枚のシングルがカントリーチャート・ヒットとなり
アルバムもカントリー・チャート10を記録したのだったキスマーク

続く1986年のセカンド・アルバム「Wheels」では彼らはさらなる飛躍をとげる。
「That Rock Won't Roll」「I'll Still Be Loving You」「Why Does It Have to Be (Wrong or Right)」「Wheels」の4曲が
なんとカントリー・チャート連続で1位を獲得クラッカー
特に「I'll Still Be Loving You」は全米ポップ・チャートでも33位の大ヒットとなり、
彼らの名はポップの領域までクロスオーバーしていくのだったラブ
これらのメロウな曲はカントリー・ファンばかりでなく、コンテンポラリーな層にも十分アピールするもので、
特に5枚目のシングル「New York (Hold Her Tight)」はACチャートだけでリリースされたのだった晴れ

1988年のサード・アルバム「Big Dreams in a Small Town」、1990年の「Fast Movin' Train」も同じように成功をおさめ、
バンドはキャリアを重ねてていったのだが・・・
1991年に集大成のベスト・アルバム「Best of Restless Heart」をリリースした後に
バンドに大事件が起きるブタ

バンドの顔とも言うべきボーカリストのラリー・スチュワートが、ソロに転向するためにバンドを脱退してしまったのであるクマ

残された4人のメンバーはボーカルをそれぞれが受け持つ形でバンド継続を決心にひひ
新生レストレス・ハートとして、自分たちでプロデュースまでして1992年にリリースした勝負のアルバムが・・・
「Big Iron Horses​」であったかに座

「とにかく良い音楽を提供したい」という想いが伝わる内容で
以前成功したポップ・フィールドにも受け入れられる曲も大胆に導入した意欲作だったが・・・
アルバムはカントリー・チャートで26位と彼らのアルバムとしては物足りない結果に終わる笑い泣き
そして、1993年にはデイブもバンドを脱退し、これ以降彼らの人気は低迷していき・・・
1994年には解散してしまったのであったガーン
再結成を迎えて、現在はラリーも戻ってきて再び5人で活動しているようだが・・・なんとももったいないバンドの1つであるクマ

ただ、この1992年作「Big Iron Horses​」は、AOR的に大きな足跡を残しているドキドキ
シングル「When She Cries」は、カントリー・チャートでは9位止まりだったものの、
全米ポップ・チャートで11位、ACチャートで2位と大ヒットを記録している。
そして、ゲスト・ボーカリストにジャズ・サックス奏者ウォーレン・ヒルを迎えた「Tell Me What You Dream」では全英チャート43位、ACチャート1位を記録したのだったかに座

特に「When She Cries」は哀愁バツグンのメロウAOR曲である。



う~ん、切ない・・・
アメリカの広大な土地と広い空、そして何とも言えない美しさを連想させるパワーバラードっぽい名曲であるラブラブ

何度も言うように、カントリー・ミュージックとAORは相性バツグンであるキスマーク
それが1990年代の空気と、後がないバンド・メンバーたちの必死な想いと重なった時・・・
これほどAORした傑作が生まれたのだった天使

レストレス・ハートの皆さん!
「アナタは立派なAOR超人だったよ!」
この路線、もっと続けて欲しかった!にひひ

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