デジタル化のこの時代に、なぜかCD化されずに
日の目が当たらない悲しみのアルバム達・・・
そのCD化を皆で願おう!というコーナー(の男性アーティスト編)ドキドキ
「AORマニアックDeath蔵くん!」

本日取り上げる1枚は、
デニー・コーレルの「Something I believe in」である



大きなカバンをたすき掛けしてタクシーに乗り込もうとしている・・・
しかも、なぜか笑顔だブタ
なんとも海外旅行のスナップ写真のようなジャケの1枚。
これが、「デニー、来れる?」という言葉が思い浮かんでしまう
デニー・コーレルさんだ!

デニー・コーレルは、CCM界で活躍したシンガーソングライターである。
長い間心臓に不安を持ち、2002年に56歳の若さで心不全で亡くなってしまったが、
CCM界のAOR路線のはしりとも言うべき、知る人ぞ知るアーティストであるドキドキ

そのCCM界の有名バンドを渡り歩いた変遷は、
まさしく時代をつくっていったと言うにふさわしい。
もともと1969年代後半は、CCM界のパイオニア的存在である
ラブ・ソングというバンドのメンバーとして活動していた。
次に、ロック・バンドのブルース・イメージに参加。
1970年に「Ride captain ride」が全米チャート4位の大ヒットになって知られるのであった。
しかし同年にバンドが解散すると、今度はマンマに参加して活動を続けるのであった。

そしてしだいにソロ活動をするようになり・・・
1979年には「Standin' in the light」をリリースしてソロ・デビュークラッカー
時代的にはソフト&メロウなAOR路線が主流だったこともあって
ウエットでテンダーなサウンドを聴かせるアーティストとしてヒット。
CCMラジオチャートでも注目され、活躍していくのだった。
デニーさんは相当熱心なクリスチャンだったらしく、
歌詞はもちろんのこと、彼の人間性や振る舞いにも”神への感謝”が溢れていたという・・・

今回取り上げるアルバム「Something I believe in」は、
そんなデニーさんが1982年にCCM御用達レーベルMyrrhからリリースした
サード・アルバムである。

プロデュースをつとめたのは、アンドレ・クラウチやコイノニアなどで活躍し、
数々の名作を手掛けたことで有名なドラマーでプロデューサーのビル・マクスウェル!
そうなると、当然バックを固めるのはコイノニア勢となるわけで・・・
はい、やっぱり軽い演奏がアクセントになっているキスマーク
トム・キーンやディーン・パークスも参加し、
これが、デニーさんのソウルフルな声と化学反応を起こして、
かなりブルー・アイドソウル~AOR志向の強いCCM作品となっているのであるラブラブ

「You can depend on Jesus」や「Jesus is everywhere」などは、
タイトルを聞いただけで「宗教の勧誘か・・・?」と思わせるブタ
しかし、ご安心ください。
ジャケの通り(?)夜に聴きたいナイスなAOR楽曲揃いだクマ
また、軽いグルーヴが心地よい1曲目の「Wake up everybody」は、
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの1975年のヒットのカバーだったりする晴れ

そして「The promise」は・・・
これまたステキなバラードだったりするのだった!



う~ん、優しい・・・
見事なAORバラードですなぁ~ラブラブ!
デニーさんは、なんとなくマイケル・ボルトンを思わせるような
ハスキーな質の声であるにひひ
こういう声は夜のしじまに良く似合うAOR声だ・・・


CCMの世界では、
まだまだCD化されていない名盤は多い。
しかし、数う多くの名盤が発掘されてCD化されているご時世・・・
このアルバムもCD化されることを首を長くして待つことにしよう馬

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