人間・釈迦①を読む | H-MANオフィシャルブログ「H-MANのナカナカナイブログ」Powered by Ameba

人間・釈迦①を読む

いや~ッ、一週間早いですね~。ってゆ~か、もう今年も四分の一が過ぎてしまいました。早いものです。まぁ、何とか寒い冬を乗り越えて、良い季節になってきましたが。暖かくて気持ち良い~ですね。


さて、今年に入って、リリック書いたり、レコーディングしたりで、何かと忙しく、しばらく本も読んでいなかったのですが。レコーディングの中盤から読み始めてしまった本があります。今まで本屋さんでも見かけたことも無かった本なので、前々から機会があれば読みたいと思っていました。去年末か、今年の頭に、大型の本屋さんができて、そこに置いてあったので、気にはしていたのですが。なにせ単行本12巻からなる長編でして、なかなか手が出せないな~、なんて思っていたのですが。レコーディングもめどが立った頃、その本屋に立ち寄った時に、レコーディングの最中だし流石に全部は、良くないと思いながらも三冊だけ購入してみたのですが。結局三冊読み終わるまえに続きを購入してしまいました。

その本は、 『大地の母』出口和明(みいず舎) です。

まぁ、あまり本屋さんに置いてないのですから、ご存じないかとも思いますが。この本の副題は実録・出口王仁三郎伝と書かれています。王仁三郎???これもあまり聞きなれない名前でしょうか。多少、宗教に興味がある人は知っているかもしれませんが、「大本教」の開祖が出口直、二代目が出口澄、その婿で聖師といわれていたのが王仁三郎です。著者はその孫に当たるそうです。『大地の母』というのは二代目澄のことで、元々は澄のことを書いていたようですが、調べていく内に澄よりも王仁三郎がキーマンであると気付き王仁三郎伝になったと著者は書いています。内容は王仁三郎と澄が生まれ、そして直と王仁三郎が出会い大本教を作り、王仁三郎と澄が結婚し、開祖の直が亡くなるまでの物語です。

話は明治の初めから始まるのですが、これがまた凄いんですよ、本当に。皆さん昔NHKで「おしん」ってドラマやってたの知ってます?まぁ、20代の方は知らないかと思いますが、お父さんかお母さんに聞いてみてください。多分知ってると思います。私もちゃんと見たことはないのですが、いや、見ようとしても辛すぎて、辛すぎて、泣けて、泣けて見てられないんですよ。いや、マジで。『大地の母』まさにその「おしん」の世界です。派遣切りは一昔前の人買いと一緒なんていってる人は読んでみると良いですよ、もちろん「おしん」見るんでも良いですけど。ちなみに、「おしん」は世界中で放送されているみたいですよ。昔ジャマイカで「おしん」見たのには驚きましたが。

そんでまぁ『大地の母』を読みまして、続けて

『大本襲撃』早瀬圭一(毎日新聞社)

という本を読んでみました。この本は出口澄に焦点を当てた本で『大地の母』のその後が書かれています。『大本襲撃』は一昨年出版され、なんか賞も取った?ので本屋さんでも平積みされていたので目にした方もいるかもしれません。
その「大本教」ですが後の「生長の家」の創始者谷口雅春、「世界救世教」教祖岡田茂吉、「日本心霊学会」浅野和三郎などがいて日本の宗教界にかなり影響を与えています。軍人もかなりいたようですし、「合気道」の植芝盛平なんて人もいたそうです。

さて、その「大本教」、出口王仁三郎の教えはどうかといいますと。

ん~っ、、、、????さっぱり分からん、、、???というのが私の印象です。『大地の母』は王仁三郎自身が書いたわけではないですし、小説は小説です。王仁三郎の著作も最近復刻されています。私も読んでみたのですが、訳わかんないんですよね。もちろん良いことも書いてあるんですけど。なんかごちゃごちゃしてるんですよ。これは他の宗教家の本や宗教学者の本にも言えることですが。難しいって言うのとも違うんですよね。

さて、前置きが長くなりましたが、本題である高橋信次先生の

『人間・釈迦』①大いなる悟り(三宝出版)

を、読み返してみました。いや~っ、何回読んでも素晴らしいです。毎回新たな発見があります。何回読んでも読み切れてないな、と思います。しかも、スッキリしてるんですよね。ごちゃごちゃしてない。

さて、この『人間・釈迦』ですがどのような本かといいますと。高橋先生が従来の仏典や釈迦伝、資料などを見て書いたのではなく、当時の意識を思い出し、目の前にテレビや映画のように浮かんでくる映像を見ながら書いたそうです。・・・???それは嘘だと思う方もいると思いますが、その他の釈迦伝、手塚治虫の『ブッタ』でも良いですけど、読み比べてください。高橋先生がブッタの生まれ変わりかどうかという事は、信じないと言われればそれまでですが、仮にブッタじゃないにしてもこのような本を書くことができる高橋先生はどういう人なのでしょうか?

『人間・釈迦』①は副題にもあるように釈迦が出家し悟りに至る過程が中心です。”ゴーダマ(釈迦)の開眼を、文字によって表現すると次のようになる”といって書かれたブッタの悟りは圧巻である。こういうのって、でたらめに書けるんですかね?

そしてもう一つ重要なのが「八正道」です。正しく見る、正しく思う、正しく語る、正しく仕事をし、正しく生き、正しく道に精進し、正しく念じ、正しく禅定するの、八つを基準にして人間は生きなければならないという事です。ブッタの教えは「八正道」にあるわけですから、「八正道」を説いていない佛教は佛教ではないということです。「八正道」についてはまた改めて書こうと思います。

高橋先生の本は『人間・釈迦』四巻を含めて15冊あり、どの本も外せないにですが。まず一冊ならば『人間・釈迦』①か、『悪霊』Ⅰが良いのではと思います。『人間・釈迦』は小説としても面白いと思いますよ。と言ってもそれ以上ですけど。ただ各自の悟りの段階までしか理解できません、しかし、裏を返せば、どのような段階の人でも読めるのが『人間・釈迦』という本の凄さでもあります。

『人間・釈迦』は高橋先生が亡くなられ、四巻までの未完で終わってしまっています。釈迦の入滅も読んでみたかったですが。

一年に一回は高橋先生の本を一通り読むようにしているのですが。今年は一冊読むごとにブログにアップしようと思います。何度も高橋先生の事を書いてきましたが、未だに「読んだ」というコメントは来てないので誰か読んでくれないかな~。って、私の文章のせいなら、申し訳ないですが。

アッ、そういえばダンスで一度「高橋先生の本買いました」といわれましたが「どうだった?難しかった?」と聞いたら、「難しかった、よく分からなかった」と言っていました。ダンスの最中でゆっくり話す時間も無かったのですが、そういう方は『人間・釈迦』も読んでみてください。

ではでは。