再・才能について | H-MANオフィシャルブログ「H-MANのナカナカナイブログ」Powered by Ameba

再・才能について

更新が遅くなりました。スミマセン。

え~、、、才能の話でしたよね~、、、では続きを、

音楽の才能は無い私でしたが。レゲエDJとしてはある意味才能があった私は、自分の設定した期限である30歳を目前にして何とか音源をリリースする事が出来、その後のレゲエブームの波に乗り何とか生計を立てることに成功しました。そして、いわゆる夢が叶った状況が訪れます。生活のためにアルバイトをする事もなくなり音楽の事だけをすれば良いという、まさに夢のような生活です。もちろん、いくら音楽と言っても大変な事もありますが自分の好きな事な訳ですし、所詮は遊びの延長ですから、まさに自由人って奴です。そんな自由気ままな生活も、今思えばただ単にだらしの無い表面上の自由だったのだと思います。とにかく暇なんですよ、暇。いくらDJだからといって毎日ライブが出来る需要がある訳ではないのですから、仮に週三回やる事が出来ても、30分×3たったの一時間半だけです。いくら映画が好きでも見たいDVDなんてそんなに無いんですよ。とにかくレゲエDJになるという夢が叶うという喜びとは裏腹に何か物足りない、充実感の無い自分に首をかしげるようになっていくのでした。

 
「何、言ってやがんだ、贅沢言ってんじゃね~よ。ば~か!いい加減にしろ!」


なんて言われそうですが。私も音楽で飯が食えてなければ同じ事、いや、もっとひどい事を言っちゃってるかもしれません。しかし、私が目指して、手にした自由はやはり表面的な自由だったということです。もちろん大金を手にしたわけでは無いんですが、仮にヒット曲を出して大金が入ったとしてもフェラーリ買ったりするのか?何十万もするジーパンを履くのか?毎日美味しいモノ食べて、旅行に行ってって、そんなに楽しいとは思えないんですよね。しかも限がないですよね、物欲には。貧乏症?なんですかね?ようは金があればレゲエDJであること以外の充実感は得られてしまうわけですから、金で買える自由に満足感の無いのも当然だと思います。かといって何の解決策もないし、だらだらとした生活は続くのでした。


「自由人」
風流に身をまかす人  俗世から超然とする者が  自由人のようにいわれるが  

真に自由人とは  社会的な制約の中にあって  それにとらわれず

為すべきことを果たして行く者をいう


「才能と人格」
人の才能は  絶ゆまざる努力と  工夫とによって育ち  成長する

才能はその人の宝といってもいい

しかし才能が  その人のすべてを表しているとはいえない

才能と人格とを混同し  才能を優先すると  現代のような混乱した社会を招く  

神が求めるものは  その人の人格である 

その人の全人格が  神の心に適っているかどうかが問題なのだ


高橋信次先生の『心の対話』~ひびきより


そして私も結婚し子供ができ家族を持つ事により多少なりとも生長し、充実していくのですが、やはり正法に出会うことにより才能や自由という事が分かって来るのでした。もちろん暇は自分のだらしなさのせいだと気付くのです。安心とか幸せとか充実感とかは、人間性とか人格の向上にあるんじゃないですかね。

芸能の世界っていうのは破天荒だったり、ぶっ飛んでいる奴とか、女好き、なんてのも賞賛されたり、評価されたりしちゃうわけです。私もそういう人を見たり、そういう人の音楽が好きだったりしましたし。自分自身もそうありたいとも思っていましたが。しかし正法を知ってしまった私は生活を正し、良い夫、父親になる、真人間になるという、一見何の面白みも無い(実際そう思っていました)人生、生き方をしようと決意するのでした。

ただ、この真面目になるというのは、やはり面白いんですよ。いや、ホントに。しかも物欲や煩悩とは反対方向に限がないですからね、真面目になるのも。そこには以前とは違った自由があったのでした。

では肝心の音楽に対する自分はどうなったかといいますと。これが不思議な事に、リリックを書くのもレコーディングもめちゃくちゃ早くなってしまいました。これは自分でも衝撃的な出来事でした。でも正法は真理なのですから、正法を実践していてダメになる事は無いという事ですよ。もしそのせいで音楽が出来なくなるのなら、それは出来なくなったほうが良いという事です。そういう意味でも、今の自分のポジションに執着している人よりも自由だといえます。

なんかあんまり才能の話じゃなくなっちゃった気もしますが。なんとなくお分かりいただけたでしょうか?高橋先生はこんなことも言っています「音楽や芸術の無い人生は、何も無い砂漠を行く人生のようだ」(多少違ったと思いますが)。やはり音楽は良いですよね。私を悩ませたのも、救ってくれたのも音楽でした。チャンチャン。

ではでは。