夢のなかで僕は電車の終着駅に着いた。木造の昭和初期レトロ感ある駅、番線数が多い終着駅だった。


改札を抜けると、駅前には、古い木造の土産物屋が人で賑わっていた。


しばらく歩いていたらファミリーレストランがあった。僕は昼食を取ることにした。


しばらくして店内が混雑してきたので僕は店を出でた。不思議なことに外は日が暮れかけていた。


駅へ戻ろうとするのだが見つからない。駅を探し歩いているうち黄昏時になってきた。逢魔が時(魔物に遭遇する時間帯)だ。


遠くに線路が見えた。線路伝いに終着駅へ戻ったとき違和感を感じた。構内やホームに雑草が生い茂っていた。駅が廃墟になっているのだ。


改札を抜け出たとき寒気が走った。土産物屋が実は神楽殿の廃墟跡だったことに気がついた。


ナニカがいる得体の知れない恐怖で僕は全力で逃げ出した。


駅前通りだったところは参道だった。どこまで走っても参道は終わらない。周囲に明かりも見えない。


そのときの僕は時速70Kmくらいで走っている、走っていると云うよりは地上を移動して感じだ。


そこで眼が覚めた。


この夢の中の僕は、まるで幽霊そのものじゃないか。夢の意味が気になる。