僕は二型糖尿病患者です。糖尿病専門医(注1)でブドウ糖負荷試験(注2)受けて、2時間後血糖値が300mg/dlの正真正銘の二型糖尿病です。

 

注1

糖尿病専門医とは、内科あるいは小児科で規定の研修を終えそれぞれの学会の認定医や専門医の資格を持った医師が、糖尿病に関する専門的な研修を更に3年以上受けて、経験症例のレポートを提出し、専門医試験(筆記と面接)に合格すると取得できる資格。

 

注2

ブドウ糖負荷試とは、10時間以上絶食後、朝、空腹のまま来院して空腹のまま採血し、空腹血糖値を測定します。

その後、ブドウ糖75gを溶かした水を飲みます。(=糖負荷)
ブドウ糖負荷後、30分、1時間、2時間後に採血し、血糖値を測定します。

空腹時血糖値は、正常110mg/dl未満、糖尿病 126mg/dl以上
2時間後血糖値は、正常140mg/dl未満、糖尿病200mg/dl以上

となります。

 

二型糖尿病患者は、血液中に糖があふれているので、血管が常に糖にさらされます。血管はコラーゲンやエラスチンといったタンパク質でできていますが、タンパク質は糖と結びつきやすい性質をもっています。タンパク質に糖が結びついた状態を「糖化」と呼びます。血管の糖化がすすむと毛細血管や神経がボロボロになり、毛細血管が集中する眼や腎臓に障害が出始めます。これが糖尿病の正体です。


血管の糖化状態を測る指標にヘモグロビンA1c(注3)があります。ヘモグロビンA1cが6.0%超えたら血管の糖化による影響に注意しなくてはなりません。僕の最近のヘモグロビンA1cは5.5~6.2%の範囲で推移しています。米やパン、麺類などの炭水化物を週2~3回食べると6.2%に上昇します。(毎日3食=週21回炭水化物食べていたら、たぶんヘモグロビンA1cは7.0%くらいだとおもいます)徹底的に糖質制限すると5.5%です。最近は5.7%前後にコントロールしています。

 

注3

ヘモグロビンA1c(HbA1c ヘモグロビン・エー・ワン・シー)とは、赤血球の中にあるヘモグロビンA(HbA)にグルコース(血糖)が非酵素的に結合した割合。正常値は4.6~6.2%、糖尿病の可能性があるのは6.0〜6.4%、糖尿病は6.5%以上

 

そんな、正真正銘の二型糖尿病患者である僕が、ヘモグロビンA1c 5.7%にコントロールしている食事内容をご紹介しましょう。

 

・朝 りんご半分、サプリ(ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンE・ビタミンD・EPA)

 

・昼 ローソンの「素焼きミックスナッツ 35g(塩や油を使用せずローストした、アーモンド・カシューナッツ・クルミ)炭水化物6.5g、糖質4.0g、220円」


・おやつ meijiの「チョコレート効果 Cacao86% 炭水化物13g、糖質7.7g、約20粒、200円」を数粒

 

・夜 麦芽ビール500ml、鍋物(豆腐・白菜・葱・春菊・椎茸・人参・しらたき・鶏胸肉)が冬場は多い、生ワカメ、きんぴらゴボウ、ひじきの煮物、大根おろし、サプリ(ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・EPA・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅・マンガン・セレン)

 

サプリはさておき、米、小麦、蕎麦、砂糖過多のスイーツが全く無いことに注目してください。ヘモグロビンA1c 5.7%をキープするための必須条件が糖質制限食なのです。余談ですが、麦芽ビール(=糖質が多い)を無糖ビールに変えるとヘモグロビンA1cが5.5%にまで下がります。


なお、糖尿病患者は動脈硬化や高脂血症併せて発症するリスクが非常に高いので、毎食青魚を食べなくてはいけませんが、僕は青魚苦手なので、ビタミンA(タラ肝油)、EPA・DHAのサプリから採っています。


動脈硬化予防・改善としては、天然型ビタミンE(商品名メグビーE)を採っています。


あと、日常クッキングする人はお気付きと思いますが、紹介した献立はオイルを一切使っていません。良質なコオレステロールも人には必須なので、オリーブオイルを使った料理を一品加えましょう。ぼくはビタミンE、ビタミンD(月見草オイル含)のサプリから採っています。僕のサプリは、食事から採らない栄養素の補充的意味合いがあります。

 

なお、ヘモグロビンA1cは自分では測定できませんが、随時血糖測定器で予測を立てることが可能です。次回は随時血糖測定器の使い方についてご説明しましょう。