二型糖尿病の友人から血液検査結果の写しが届いたのが数日前。僕が友人の血液検査結果を見た限りの判断は、まだ正常に戻せるけど、ちゃんとケアしてくださいです。糖質制限食の実践、牛肉や豚肉の脂身カット、青魚を毎日食べる、天然型ビタミンE毎日は必須です。

 

二型糖尿病の皆さんにも参考になると思いますので、友人の血液検査を抜粋しましょう。

 

【友人の血液検査結果抜粋】

■GOT/AST 25 U/g 基準値(25-40U/g)

AST(GOT)は肝細胞でつくられる酵素で、「トランスアミナーゼ」と呼ばれます。肝臓でアミノ酸の代謝にかかわる働きをしています。ASTは心筋や骨格筋、赤血球中などにも多く含まれているため、健康な人ではALTよりASTが高値を示しますが、肝障害の場合、ALTの方が高くなります。

 

■GPT/ALT 23 U/g 基準値(5-45 U/g)

ALTは主に肝臓中に存在しているため、肝細胞の障害の程度を調べるのに適しています。肝細胞が破壊されると血液中に放出されるため、その量によって肝機能を調べることができます。

 

■γ-GPT 39U/g 基準値(0-70 U/g)

γ-GPTはたんぱく質を分解する酵素で、肝臓、腎臓、膵臓などの細胞に含まれており、これらの組織に障害が起こったり、肝・胆道系に閉塞があると、血液中に流れ出てきます。したがって、肝臓および胆道系疾患のスクリーニング(選別検査、ふるい分け)としてよく用いられます。またγ-GTPはアルコールに敏感に反応し、肝障害を起こしていなくても、普段からよくお酒を飲む人では数値が上昇します。ただし健康な人は、一時的にγ-GTPの数値が上昇しても、すぐにもとに戻るので、一定期間禁酒した後にγ-GTPの再検査をすれば、アルコールによる上昇か、肝臓や膵臓などの障害による上昇かの区別は簡単につきます。

 

■HDLコレステロール 39 mg/dl 基準値(40-86 mg/dl)

HDLコレステロールは、余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える、善玉コレステロール。 増えすぎたコレステロールを回収し、さらに血管壁にたまったコレステロールを取り除いて、肝臓へもどす働きをします。

 

■LDLコレステロール 101 mg/dl 基準値(70-139 mg/dl)

LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ役割を担っており、増えすぎると動脈硬化を起こして心筋梗塞や脳梗塞を発症させる悪玉コレステロールです。

 

■中性脂肪 396 mg/dl 基準値(35-149 mg/dl)

血液中に存在する脂質には、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸などがあります。そもそも中性脂肪とは、エネルギーを体内に貯蔵するためのもので、皮下脂肪はほとんどが中性脂肪でできています。血中の中性脂肪が過剰に増えた状態を「高中性脂肪症」といい、中性脂肪とコレステロールのどちらかあるいは両方が過剰に増えた状態を「高脂血症」といいます。

 

■尿酸 4.9 mg/dl 基準値(3.4-7.0 mg/dl)

尿酸とは、プリン体という成分が肝臓で分解されて生じる老廃物です。 プリン体と聞くと、身体に良くないイメージがありますが、実際は私たちの体内でも生成されており、細胞の代謝、また増殖などを助ける重要な役目を担っています。 体内で利用しきれなかったプリン体は、尿酸となって体外に排出されます。

 

■血糖 309 mg/dl 基準値(70-109 mg/dl)

血糖 300 mg/dl って、僕がブドウ糖飲んだときの2時間値です。普通に食事して血糖 300 mg/dlなら食事内容が根本的に誤っています。糖質制限食を実践しましょう。

 

■HbA1c 7.0 % 基準値(4.6-6.2 %)

とにかく眼科医で精密検査です。糖尿病専門医には腎機能検査をしてもらってください。お送り頂いた検査結果では腎機能判断出来ません。(クレアチニン、推算GFRcraet、尿中アルブミン、クレアチニン濃度、クレアチニン換算値)

 

【血液検査結果の所感】

■HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、血糖、HbA1cからの判定

友人は高脂血症ですね。空腹血糖、ヘモグロビン・エー・ワン・シーの値から推測して血管が詰まりかけている可能性が高いです。脳梗塞・心筋梗塞を予防したかったら、先ずは糖質制限食の実践です。次に株式会社メグビーのサプリ「メグビーE」を毎日1粒飲んで、血管内のコレステロールの塊を溶かすこと。血液をサラサラにするため、毎日青魚食べるかEPAサプリ摂るか医者に「エパデール」処方してもらうこと。貴君は本当にヤバイ状態です。体重減らすことは大事ですが、筋トレや体重低下で対応できるレベルでは無いことを認識してください。また、直ぐに眼科で精密検査受けて下さい。その結果を連絡ください。

 

■GOT/AST、GPT/ALT、γ-GPT、尿酸からの判定

貴君の肝機能と尿酸見る限りアルコール習慣は無いんですね。課題は糖質過剰、脂身摂りすぎになります。真剣に食事変えてください。

 

【糖質制限食について】

■食べてはいけないもの

成分表示に糖類が記載されている飲料、ヨーグルト、牛乳、スイーツ、砂糖使った菓子類(特にショートニング=マーガリン使った菓子類)、米や小麦トウモロコシなどが原料の菓子類 ※これらは絶対禁止

精製された白いパン、白米、うどん、蕎麦、素麺、パスタ、ラーメン、衣を使った揚げ物(唐揚げ、コロッケ、天ぷら) ※食べたくなったら週1回、なおかつ少量に抑えること

カレールーを使ったカレー、霜降り牛肉、脂身の多い豚肉、脂ぎったラーメン、ベーコン、ソーセージ、挽肉(つなぎがパン粉)

菜種油、一般的な食用油

糖質が多い野菜のうち、カボチャととうもろこし

糖質が多いフルーツのうち、メロン、ブドウ、甘柿。ただし少量は問題なし

菓子が食べたくなったら小豆少量

 

■食べるのは控えた方が良いが、週数回かつ1日1食で、かつ量少なめならOK

玄米、麦ご飯、全粒粉のパン、全粒粉のパスタ

 

■少量なら気にしなくてよい糖質が多い野菜

人参、玉葱、ジャガイモ、サツマイモ、ゴボウ、レンコン、煮た大根

例えば、シチューのニンジン・ジャガイモは量多すぎですが、きんぴらゴボウなら問題ないとか

 

■少量なら気にしなくてよいフルーツ

リンゴ、スイカ、梨、みかん、バナナ、苺

 

■食べてよい群

豆腐、納豆、枝豆

キノコ類全般、コンニャク・シラタキ

魚介類(青魚・蟹・エビ・イカ・タコ・貝類)、魚のすり身(ちくわ等、ちくわぶは小麦なので駄目)

赤身の肉、鶏胸肉、赤身の魚

糖質の少ない野菜(キャベツ、トマト、ピーマン、白菜、ほうれん草、小松菜、胡瓜、瓜、葱、ニラ、ニンニク、ブロッコリー、カリフラワー、なす、ズッキーニ、大根おろし、茗荷、生姜、わさび、春菊、その他葉物)

ナッツ、チーズ、バター、カカオ70%以上のビターチョコ、お茶、ブラックコーヒー

わかめ、昆布、ヒジキ、海苔、漬物、味噌、煎り胡麻

オリーブオイル、月見草オイル、亜麻仁油

ヒハツ、シナモン(=桂皮)、イヌリン(=菊芋)、桑の葉茶

少量の赤ワイン

 

糖質摂るなら炭水化物からではなく、ナッツ、糖質の多い野菜を少量、が比較的血糖値が上がりにくいです。あと炭水化物(=食物繊維が多い)を抑えると便秘で死ぬ思いするので、便通よくするため海藻、ナッツ、糖質の少ない野菜類お忘れ無く。

 

友人は、このアドバイスを真剣に考えてください。友人以外の方には食事内容が参考になると思います。

 

次回は血糖測定の問題に切り込みます。乞うご期待