夫婦といえども個性がある。

 

私は妻に言わせると細かく、繊細、まめな閉鎖的な性格。

妻は、自由、新しいことが大好き、小さなことは気にしない性格。

 

2人で生活をしている時はお互いのことだけを気にすれば良かったが、

子犬を飼い始め、子供が産まれてから、私の中で小さな違和感が募っていった。

 

元々、家事が苦手な妻に変わり、料理や掃除をはじめとしたほとんどの家事は私がしていた。

犬、子供が家族に加わってからは、すべての家事を私が行うわけにもいかず、分担を始めた。

 

しかし、分担したはずの家事が放置され、私の手元に帰ってくることが目に見えるほど多くなった。

夫婦なのだから支え合うのは当たり前と思い、私は精一杯努力しカバーした。

 

それでも私1人ですべての家事、子供と犬の世話を行うことは、不可能で妻の助けを求めるも、下記の事象が連発した。

・2人で決めたことを忘れる

・言ったことを忘れるまたは都合よく変換し、夫婦間のコミュニケーションに支障が出る

・妻も子育てのストレスが溜まり、勝手な不要な買い物が増えかなりの金額の無駄遣いをする

・忘れ物や無くしもの(小さなものから、大事なものまで)を何度もする

・鍵のかけ忘れやコンロの火を付けっぱなしにする

 

徐々に徐々に私のカバーが追いつかず、対応できない自分を責め始める。

妻にも改善や協力を求めるも、結果的に無視をされ続け、妻に対する不信感や怒りの感情が私を包み始める。

 

そんなおり、2人揃って夫婦カウンセリングを始めた。

カウンセリングの中でカウンセラーが妻のADHDに気が付き、後日検査をしたところ正式に注意欠陥型のADHDと診断された。

 

診断されたことで、その時の状況がすぐに変わったわけではなかったが、私の気持ちは妙に納得したのと安堵した。

妻が私の協力要請を受け入れてくれなかったのは、意地悪などではなくADHDの特性によるものが大きかったと思えたからだ。

妻自身も日々、どこか生きづらさを感じていたようで、原因がわかったことに戸惑いと共に嬉しさもあったと言っていた。

 

ADHDの特性に限らず夫婦と言っても知らないことがたくさんあるし、これを機によりお互いのことをよく知るきっかけになっていった。