豪潜水艦共同開発、なぜ日本は敗れたのかフランスが選ばれた理由とは?2016年04月26日※The copyright of the article and the photograph belongs to the delivery origin. (引用記事の著作は配信元に帰属します。)

◾️一部抜粋◾️
アジア大平洋地域で中国が台頭する中、豪州は自国の戦略的、経済的利益を保護するため国防費を増やしている。

豪政府は当初、要求性能に近い潜水艦を保有している日本とのみ協議し、日本国内で建造することを検討してきた。日本側も、中国の影響力が増す中、潜水艦の共同開発を通して豪州との防衛協力を強める観点から交渉を進めた。

しかし景気が減速し豪州では当時のアボット首相の支持率が低下。日本と組むと国内経済と雇用にメリットがないとの反発が強まり、昨年2月にドイツとフランスを含めた入札に切り替えた。


ーーーーーーー以上引用元より抜粋


個人的意見を言えば、最高機密の最先端技術が豪州へ渡らなくて「ホッと」しています。前の豪州首相の時にかなり日本のそうりゅう型潜艦の獲得に積極的でしたから、そこで決まる可能性もあったんです。結局、先の選挙でアボット首相が破れ、ターンブル首相が誕生しました。


ターンブル首相は「リベラル色の強い政治家」だと見られていますが、豪州国内で行われた終戦70年の講演で中国について「抗日で日本と戦った最も長い同盟相手」と述べ、一部中国メディアからは「親中派」と見られています。更に、ターンブル首相の息子は、中国共産党員の娘と結婚しています。


但し彼が野党時代の党首だった頃、中国による豪州国内の権益買収案件に反対するなど、その素顔は「現実主義の政治家」との評価もあったわけです。


カメレオンみたいな、摑みどころの無い政治家ですね。そこはやはり、国の権益より個人的利益を優先し、

「与党の業績は我が党のもの」

「秘書の責任は政治家の責任、我が党は秘書の蓋然性」

等と言い訳ばかりの何処かの野合集団の政治家と良く似ていますね。僕には、日本国内でリベラル中道とか、リベラル保守などとわけのわからない主張をする民主党改め民進党の岡田代表に瓜二つに見えるので(見た目でなく政治的思想や理念が)、リアリストと言う評価は絶対にあり得ません。その事が判断出来るだろう材料を下記に示しておきます。


江省・韓国に相当する巨大牧場を中国企業に売却へ―豪州レコードチャイナ2016年04月23日21時20分※The copyright of the article and the photograph belongs to the delivery origin. (引用記事の著作は配信元の翻訳・編集者に帰属します。)


オーストラリア放送協会(ABC)によると、豪牧場経営会社S・キッドマンは保有する10万平方キロの牧場を中国企業に売却する方針を決めた。政府の認可が下りれば正式契約を進める方針だ。

10万平方キロといえば浙江省や韓国に相当する広大な面積だ。これほどの土地を外資系企業に売却することには国民の不安も強く、昨年末には中国系企業の買収案が政府によって不許可とされている。今回は上海鵬欣集団旗下の湖南大康牧業が主導する中国企業が株式の80%、オーストラリア企業が10%を取得する計画となっており、政府の判断に注目が集まりそうだ。

認可の可否は7月の総選挙後に決定する見通しだ。(翻訳・編集/増田聡太郎)




ーーーーーーー以上引用元より抜粋



7月の総選挙でターンブル首相率いる現与党が勝つと認可が下りるかもしれません。
オーストラリア政府の認可待ちとは言え「10万平方キロ」って驚愕します、中国人移民を、何百万人、何千万人と受け入れ可能な広さですね。日本だと四国の18800㎢と北海道の83450㎢をたした位の面積に相当します。ある意味、日本国内に四国省、北海道省が出来る規模なわけで、


仮にオーストラリア政府がこの案件を認可する事になったら、経済は中国頼みになる証です。何処かの我が国みたく経済と安全保障は別腹です、、なんて二股外交にならない事を祈るばかりです。




日・米・豪三カ国の安全保障強化の一環として、今回の日本のそうりゅう型潜水艦の売り込みには、アメリカも当然噛んでるんです。下の記事は豪州国内の報道です。記事リンクアプリに半角が対応してないのか英文がつめつめで読み辛いですが、何故、日本のそうりゅう型潜水艦の輸出に負けたのか?

防衛省側が豪州国内の政治状況や現地生産による、中国への技術流出を懸念して二の足を踏み、売り込みに消極的だったとする報道もありましたが、豪州国内の報道から分かる事もあるんです。



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リンク先のつめつめテキストを分かりやすくすると上記記事の表題
「Australia snubs Japan, awarding giant $50 billion submarine contract to French company」は、「オーストラリアは日本には冷たく、500億ドルの巨額な潜水艦契約はフランスの会社へ」と言う表題です。

因みに「snubs」とは、足蹴にする、肘鉄を食らわす、鼻であしらう、冷たくすると言う意味。一般には女性を口説く男性に対して強く拒否する意思を表す言葉で、随分な言われ方ですね。これも中国共産党を意識したためか、豪州国内の中国人移民スパイや7月の総選挙むけの保守層の有権者へ向けたものでしょうか?


記事の中の一部を抜粋すると、

「The decision to award the building contract to DCNS will be a shock to some in the Australian, Japanese and US security establishments following public pressure for Australia to choose the Japanese bid in the interests of regional security.」


「築いている契約を*DCNSが受注する決定は、オーストラリアが地域のセキュリティに関心のある日本側の入札を選ぶように公的なプレッシャーが続いている、日・米・豪三カ国の安全保障にとってはショックである。」


*DCNSとは、
Direction des Constructions Navales Services、造船役務局で主にフランスの海軍艦艇の建造を請け負う造船会社で、今回受注したフランスの会社。



「Shearer, who was Tony Abbott’s security advisor, argued in a research paper for Washington DC think tank the Centre for Strategic and International Studies that Australia should favour the Japanese bid.」


「アボット政権時代のセキュリティアドバイザーであったシアラーは、米国ワシントンのシンクタンクである国際研究センター(CSIS)との協議で、日本側の入札を受け入れるべきかについて議論してきた。」


「Shearer told ABC radio earlier this month that “the United States, Japan and Australia are three of the most capable countries in the region in terms of naval power and maritime power and when they work more closely together there’s an effect at the strategic level, for example at the strategic level, cooperation with Japan and helping Japan to develop its defence industry will help to imbed and lock Japan much more closely into the regional security  *architecture”.」

「シアラーはABCラジオにおいて、制海権や海軍力の見地からして、日・米・豪は最も有能な三カ国であると話している。この三カ国が緊密に連携することが戦略的なレベル向上や日本の防衛産業の開発に寄与すると共に、日本が地域の治安維持の構築に関与せしめる手助けになると見られていた。」だけど残念な事に、、、、、云々

architectureとは、設計思想、建築様式、建築技術



豪州国内の上の記事を大まかに要約すると、米国ワシントンのシンクタンクであるCSISの研究者が豪州の潜水艦建造計画において、日本のそうりゅう型潜水艦を強く推したのですが、、、、


恐らく問題なのは、日・米・豪三カ国の連携強化による安全保障上の判断より、三カ国による潜水艦の軍事的連携という考えが中国に対して刺激的だった。中国との経済関係と豪州国内経済を慮るターンブル首相が中国に配慮し、フランスとの潜水艦建造を選んだと考えられます。



日本国内でさえも、海外(主に中国)からの不正アクセスで先端技術の流出が起こっているので一概には言えないかもしれませんが、日本のそうりゅう型潜水艦技術が中国に渡ったら南西の島嶼部は著しく緊張が高くなります。今でも、中国海軍の艦船が南西諸島の島の間を太平洋へ抜けて通っているんですから。







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