ある日の出来事。
私がふと、肉じゃがが食べたいなぁと口走ったものだから、
妻はその日の夕飯に、丹精込めて作った肉じゃがを出してくれたのだ。
温かい、そして、美味しい。
幸せに満ちた。
夕飯を食べ終え、
風呂に入り、
子を寝かし付け、
妻も寝静まった頃、
私は小腹を満たそうと、何気なくポテチの袋を開け、食べた。
トイレに起きてきた妻は、
ポテチをつまみながら仕事の続きをしている私の姿を見て、
怒って、悲しんで、泣いた。
愛情たっぷりの肉じゃがで腹が満たされなかったことがショックだったのだろう。
一瞬で泣いたその理由は分かった。
私は自分が悪いことをしたという罪意識はほぼ無かったが、
妻に寄り添って、何回も「ごめんね」と頭を下げ、
ポテチを食べることをやめた。
妊娠中は情緒不安定だからな、なんて、
真実であり非情なセリフ、
ここでしかこぼせない本音だ。
しかしながら、そういった配慮をしていかなければならない。
それが結婚し、妻と子を持つ者の使命かと思う。
「結婚とは、我慢だ」
以前、多趣味だが結婚願望を持つ友人に告げた言葉がよみがえる。
結局その友人は我慢ができず趣味を選んだわけだが。
「ごめんね」
思ってもない薄っぺらな感情を吐き、妻をなだめて、逃げる。
ごめんね、ごめんね、ごめんね、、、何回も、何回も、何回も、、、
些細なことも、
積み重なれば月にだって届く。
今はまだ幸い、大気圏にだって届かない私の日々の些細ないらいらは、
確実に宇宙を目指している。そんなロマンチックなものではないが。
どのようにして発散すればいいのか?
そんな疑問=弱音を、とある日にネットで囁いてみた。
「かくかくしかじかで、今は飲みに行ってストレス発散なんて浮かれたこともできません。
どうすればいいですか?」
そんなもの自分で解決しろよと、
もう一人の自分と対峙していたその瞬間、
返信が届く。
「あなたは少なからず文章能力がある。ブログでも書いてみれば?」
と。
こんな本末転倒で、支離滅裂で、
感情を書きなぐったような稚拙な文章のどこを褒めてくださったかは分からないが、
勧められたことは実行しなければ評価もできない。
というわけで、つらつらと。
どこかに共感してくれるパパさんがいらっしゃれば嬉しい。
そう願って。