鳩間島の風物詩
ここでは鳩間島ならではの風物詩と銘打って島の魅力を紹介しましょう。
まずはこの島に限ったことではないのですが、ご存じヤモリくん。
静かなバンガローでは夜な夜なケッ、ケッ、ケッ、ケッと鳴いては
ひとりボッチの私を慰めてくれました。可愛いヤツです。
知っていますか?この草花を!セイロンベンケイソウ 別名マザーリーフ。
葉っぱから芽を出す珍しい多肉植物で、鳩間島で群生していました。
冬季にピンクの花を下に向けて可愛く咲きます。
奥に背の高い花。手前に葉っぱ。
石垣島のみやげ屋で売っていました。
生命力が強いので寒さにさえ気を付ければ育てやすく、
水にそっと浮かべて置くだけで勝手に芽が出てきます。
無精者にも手間を掛けさせないありがたい草花です。
家で栽培すると数週間でこのように芽が出ました。
(その後の育て方についてはネット検索で)
鳩間島に来ると何処にいても必ず耳にする鳩間BGM。
初めての人はどこかで小学生が(ヘタクソな)笛の練習をしていると思い込みます。
しかしどこを探しても見当たりません。
それもそのはず、その正体は鳩間島に多くいるアオバトの鳴き声。
島の名の由来は「渡り鳥の鳩が間(休憩)をとって旅立っていく島」と聞きました。
この鳩が島の名前の由来になったのでしょうか?(島名の由来には諸説あります)
アオバトの鳴き声はこんな感じ。環境・個体によって鳴き方が違います。
この動画では姿は見えず森の中で鳴いています。
少し音が小さいけど聞こえますかねー?
港周辺に散在する現在の集落は東集落と西集落に分けられます。
その境はメインストリートではなく、その1本隣の浜辺にある鬚川御嶽の前から発する
昔ながらの芝生道を境に分けられています。
嘘か誠か、不思議にもこの道を境に東と西で先ほどのアオバトの鳴き方が違うとか?
この坂道小径も指定遺産にしたいくらい素敵です。
港から小中学校の方へ歩いて行くと
左手に鳩間の名物となっている可愛い浮き球アート。
「民宿 いだふに」の2代目で
三線奏者・音楽アーチストのかじくあつしさんの作品です。
この「民宿 いだふに」の軒先には、かじくあつしさんの手によって
ライブカメラが設置されています。
私も来島の前にはこの映像でこの島のイメージを掻き立てていました。
滞在中、妻から写ってる怪しげなあなたと画像添付のLINEが来ました。
私の場合、監視カメラになっているようです
こちらは他の鳩間島ブログでもよく見かけるこの島のアイドルてんちゃん。
人懐っこく向こうからすり寄って来ます。可愛い
「民宿 いだふに」の加治工さんのところの犬だったと思います。
先日、鳩間小中学校で卒業式がありました。
卒業した生徒が一人、またひとりと島から巣立って行きます。
今日も一人の女生徒さんが、
波を越えた先にある新しい高校生活に向けて島から出て行きました。
桟橋での見送りに間に合わず、遅れて走ってきた少年が港はずれから、
船上のお姉さんに向かって船が見えなくなるまで、ずっと手を振っていました。
こういう島の光景を見ていると胸にグッとくるものがあります。ドラマですねー。
いつかまた会えるといいね。
鳩間島のお土産は、売店が無いので基本的にはありません。
石垣島にも鳩間島ステッカーが有るくらいで、
鳩間島ロゴ入りTシャツ等はありませんでした。
そこで鳩間島で買える記念品となるお土産を探してみました。
但し、いずれもお土産専門店ではないので数に限りがあります。
(価格は全て税込みだったと記憶しています)
まずはこのブログの冒頭でお話しした鳩間島のエッセイ文庫本『パイヌカジ』が
ペンション マイトウゼの食堂でも売っていますよ。1,000円になります。
簡易郵便局では鳩間島だけのオリジナル絵ハガキがあります。
6枚1セット 500円。(切手は貼り付け無し)これは記念になります。
島から絵ハガキを鳩間消印付きで出すのも良し!(自分宛でも記念になります)
「お休み処 あざて家」では書道家がデザインしたオリジナルTシャツ
(色やデザインは1種類しかありませんー各サイズあり)や
売り上げが鳩間小中学校の活動基金となる保冷バッグが
2,980円~3,980円で売っています。
他に絵が描いてある絵ハガキや
小さなオリジナルステッカーがありました。
オリジナルTシャツ ↑前 と ↓後
イラストの鳩間ヤギが可愛い保冷バッグ
下にHatoma Children'sのロゴ。何か微笑ましい。
その他、「民宿 いだふに」ではオリジナル手拭い等があると聞きますが、
今回確認はできませんでした。
まだまだ各民宿でお土産品があるかもしれませんので探してみて下さい。
惜別 決断の時
滞在後半に差し掛かるころから天気の不安定な日が続いています。
雷に土砂降りの風雨。それがほぼ昼夜続くと食事以外全くやることがありません。
テレビも無く、ネットも繋がりにくいバンガローで、もはややることが尽きました。
部屋でひとり読書にふけるのも虚しく、外にある共有談話スペースの机で
屋良浜で集めてきた砂を広げては1時間、2時間かけてもくもくと星砂を選別します。
雨は無情にも降り続けます。
厄介なことに島の時間はゆっくりと長いのです。特にこの島は。。。
朝の食事時、雨雲の空を恨めしく見上げていると建次さんが、
明後日から風向きが変わって2週間以上フェリーが欠航するかもしれん。
宿のことは気にせんでキャンセルしてもいいよ。
前記した郵便船について相談しましたが
やはり絶対を保証出来るものではないようです。判断は任されました。
少し考えさせてもらうことにします。
後日、郵便船の船長に直談判してみるか?
それとも賢く切り上げるか?
滞在予定オーバーも、または早めに帰るのも、
この島の事情から、それも旅の醍醐味として覚悟はしていました。
ひとり部屋で悩んでいて、ふと思いました。
待てよ。。。
この先の天気予報は雨の確立が高い。
海を見たり散策も出来ずやることない??
フェリーは北風でずっと来ない。。。 と言うことは、
宿泊客もやって来こない。
雨の中、バンガローでずっと一人?
。。。タノシミハ、ゆんたくダケ。。。
寂しがりやの私です。そこまで考えるともはや検討の余地はありません。
翌朝、建次さんに惜念の思いで本日5日目にして島を脱出する旨を伝えたのでした。
仕方ないさーと健二さん、おかみさんに詫びをしてお会計をしました。
もっと早く決断していれば、
恐らくは今夜の食事の調達仕込みを煩わせずに済んだであろうに
キャンセル料は無く、快く送り出してくれました。
荷造りを終えると午前便で帰る決断をしました。
その後は2日間石垣島で暇を弄び搭乗予定飛行機で帰路に就くことになります。
計画より少し早くの離島に未練の念が絶えません。
雨交じりの桟橋まで傘を片手に見送りに来てくれた建次さん。
オープンデッキがないフェリーの船内奥に座った私を窓越しに確認できず、
振っていた手を下ろしあきらめ顔でゆっくり去っていく建次さんでありました。
写真は私が乗る1本前の他社便。
後で知ったのですが就航予定だったのに午後便から2社とも欠航に入ったとのこと。
これで良かったのかなぁ、と思うのでありました。
ブログ 「南の夢の鳩間島」を①~③までお届けしましたがこれで最後になります。
滞在中ずっと私の頭の中で流れていたこの音楽に乗せて
美しい鳩間島の夕陽とお礼の言葉を添えて締めくくりたいと思います。
南の夢の鳩間島 おわり