第31回ジャパンC・G1が11月27日、 東京競馬場で行われる。東日本大震災直後のド バイ・ワールドCで、悲しみに沈む日本に感動 の勝利を届けてから8か月。ヴィクトワールピ サがターフに帰ってくる。
世界一の座に就いたあとは、苦闘が続いた。 ドバイ遠征後に向かった香港でのレースを、右 後肢のハ行のため回避。仕切り直しで照準を合 わせた10月の凱旋門賞も、左飛節の炎症が判 明し、断念を余儀なくされた。
それでも、10月13日に滋賀・栗東トレセ ンに帰厩してからは順調な乗り込みを消化して きた。その内容は実に入念で、同27日に坂路 で55秒1の初時計をマークした後、坂路とC ウッドチップコースを併用して態勢を整えてき た。20日の1週前追い切りでは福永が騎乗し 、CWコースで6ハロン82秒7—38秒4—12秒1。3頭併せの最内で、ゴールポストを 過ぎてからも追われる“角居厩舎流”の仕上げ が施された。「ジョッキーに乗ってもらったこ とで、メンタル面のスイッチが押すことができ た感じ。戦闘モードに入ってきた」と清山助手 は話す。
ジャパンCは、昨年3着。その後、有馬記念 を勝ち、ドバイ・ワールドC制覇につなげる足 がかりとなった。「去年とは違う古馬の風格を 身につけた。久々の不安はあるが、海外でも結 果を出してくれている。能力でカバーできると 思う」と清山助手は自信をのぞかせる。世界を 制した地力で、ブランクをはねのけるか注目だ 。
◆勝てば3億5000万円GET! JRA には、一流馬の参戦を促進するための「褒賞金 制度」がある。ヴィクトワールピサは、対象レ ースのドバイ・ワールドCを制しているため、 ジャパンCで1着になれば、2億5000万円 (ほかに付加賞)の1着賞金に加え、1億円の 褒賞金が与えられる。
◆初のドバイWC&JC同年制覇なるか ヴ ィクトワールピサは、3月26日のドバイ・ワ ールドCで1着となり、世界の頂点に立った。 過去、96年のJC優勝馬シングスピールが翌 97年のドバイWCを制した例はあるが、ドバ イWCを優勝したその年に、JCに参戦した馬 はゼロ。ヴィクトワールピサは、史上初の記録 に挑む。