私の包み隠さず話を、ひとつ。



パニック障害などでの、乗り物や美容院が苦手な人へ。

ゆっくりでいいと思う。

本当に。

いつか、乗れる日が来る。

私なんて、すごく時間がかかったし、色々な人に助けられた。

電車に乗れない私に付き合ってくれたママ、友達、パートナー、カウンセラー。

新幹線や飛行機に乗せてくれた、その時のパートナー。

いつも前向きにさせてくれるカウンセリングの先生。

いつも誰かの力を借りてきたし、誰かが助けてくれた。


でも、独り立ちしないと。


そんな気持ちは常にあったけど、どうしても一人で強くなれなかった。


そんな自分がすごくすごく情けなかったし、


「もしかして私は究極のワガママで、甘ったれのダメ人間なんじゃないか」

なんてレッテルをいつも自分で自分に付けていたのかもしれない。


それでも、前に進みたいとか、生きたいとか、そんな気持ちがあれば

いつか少しずつでも治っていくのかもしれない。



こう書くと、「治ったからだよ」「私はもっとヒドい」とか「何がわかるんさ」

とか思う人もいると思うけど、

私だって完治なんてしてないし、乗り物に乗る時は泣きそうで、

心臓飛び出しそうなくらい怖いんだ。


でも、「どうしても」があるし、その壁を越えられた時の喜びを知ったから、

少し楽になった。


例えば、最初にひとりで電車に乗れた時、

薬を飲まなくても自分の気持ちの不安を我慢出来た時、

飛行機に乗れて、沖縄に着いた時は本当に快感だったよ。

泣きそうなくらい嬉しかったのを憶えてる。


だから、一人で新幹線に乗る練習もするし、不安で眠れない夜は薬を飲まなくても

気分を紛らわせるように、散歩もする。


少しずつの積み重ね。



だから、

同じような悩みで苦しんでいる人には

がんばって欲しいと、いつも思ってる。



自分でどうにもならない、

自分ひとりで耐えられないほど本当に苦しいのを

私は知ってるから。



自分でどうにもならないから、プロ(カウンセラーとか)の力や薬の力、

家族や友達の力を借りる時もある。


そして、少しずつでも「自分が進む事」

それが支えてくれた人達への一番の恩返しだと思う。




私は心の病気に「完治」はないと思っている。

だけど、心のトレーニングをする事によって、

少しずつ強くなったり、自分の心を上手くコントロール出来るようには

なると思う。

そうすると、すごく楽に生きられるようになる。(気持ちの面でね)



だからね、


大丈夫だよ。











内藤陽子オフィシャルブログ「dadaflora」Powered by Ameba