※去年の12月、待望の外泊の日がやってきました


やっと・やっとの外泊


7月に入院してから「早く家に帰りたい」と何度思ったでしょう。

思わなかった日はなかったのです。

リハビリ病院での生活は後半はそれなりに病院生活やリハビリを満喫していましたが、前半は失意のどん底、泣いてばかりの日々・・・

同じく入院している人たちが外出や外泊して行く姿をずっとうらやましく思いながら見送ってきました。


「11月末から12月にかけてのスケジュールでの外泊はどうですか?」とドクターからお話がありました。

本当は一日でも早く外泊をしたかったのですが、どうせなら夫が帰国できる日に帰りたいと考えていました。


12月初旬に会議があるから日本に戻る


という夫からのメールがきました。「仕事が終わってから夜なら、一緒に食事ができるよ」とのことで、夫の帰国の日程と私の外泊の日程をぶつけることにしました。


いよいよ外泊の日


小学生の遠足状態で、朝からもうワクワクで・・・夫が迎えに来てくれる17時まで、かなり舞い上がっていました。

二泊三日の日程(金曜日の17時~日曜日の19時まで)での外泊です。

自宅ではやらなくてはいけないことが目白押しで、家屋評価で指摘してもらった部分を改修しましたが、実際にちゃんと使いこなせるか、お風呂にも一人でちゃんと入れるか、チェック項目がたくさんあって、決して食事をしに帰るわけじゃないってことです。当然ですが。


夫の車で食事場所へ


久しぶりに見る我が家の車・・・

車高が高いエスティマなので、私の今の状態で車に乗れるのか・・・実は不安で、PTのN先生にエスティマ攻略法を真剣に聞きました。N先生からのアドバイスを外泊の日までイメージトレーニングを重ね、よし!絶対に行ける!と自分に言い聞かせていました。

その成果か、思っていたよりスムーズに体をコントロールすることができ、無事に車に乗ることに成功!っていいながら実は何度かトライしたんです・・・ハハハ

私は倒れる前の日までこの車に乗って出かけていました。

車に乗って、倒れる前の日に使っていたサンダルとバッグがそのままの状態で置いてあったのを目にしました。

確実に私は元気に過ごしていたんだ・・・ということを思い出させてくれるものでした。

ずっと私にとって日常だったはずのもの・・・今の私には非日常になってしまっていて・・・なんだか悲しいというか不思議な気分でした。


楽しみだった家族での食事


両親、妹、夫、私で食事をすることになっていて、病院以外での食事がこれまた楽しみでした。

とても食べたかったお寿司・てんぷら・・・ふぐ鍋と、病院では絶対に食べられないもので・・・


予約を取っていてくれたので個室で食事をしたのですが、偶然にも他の個室も、退院もしくは外泊の人たちで、私は1点杖ですが、4点杖の人が一人、車椅子の人が一人・・・

やはり退院祝いはみんな寿司なんですねえ


両親、妹、夫、私・・・の五人での食事。7月に入院したときにこんなに楽しい時間を迎えることができるようになるなんて・・・考えられませんでした。

もちろんまだ退院ではないし、完全なゴールではありませんが、とりあえずこの時間が無事にやってきたことに、感謝していました。

笑いながら涙まで出てくるし・・・うれしいうれしい時間です。

辛い時間があったから楽しい時間をよりいっそう楽しめたのかもしれません。


実家へ


妹とはお店の前で別れて、夫と私は実家へ向いました。

本当は夫と一緒に自宅に帰りたい気分でしたが、それは無理な話・・・

それでも、最終日の日曜日に、病院に戻る前に自宅に帰ることにしました。

この日を含めてあと二日は、退院後きちんと生活ができるかを確かめるために重要なことがたくさん待っています。

夫とは今日はこれでお別れ「日曜日の朝に迎えに来るからね。それまでちゃんと頑張ってよ」と夫は優しい言葉をかけてくれながら自宅に戻っていきました。


早速私を待っていた・・・あれ・・・


以前書きましたが、父は私の外泊日を心待ちにしていました・・・

そう、年賀状作成です。

父は夫が帰宅したとたん私を二階のパソコンがある部屋に連れて行き、年賀状作成がスタートしました。

年賀状作成に時間を費やせるのは明日の土曜日まで。

印刷時間は省いてもやらなくちゃいけないことは結構あります。

実家に戻ったのが20時、それから2時間は年賀状を作って・・・

私には一番やらなくちゃいけないこと、お風呂が待っています。


お風呂に入ること


実家に戻って心配だったのがこのお風呂でした。

OTの時間ではお風呂に入る練習をかなりの時間を割いてやってきました。

あれだけ練習したんだから大丈夫と思いながら実際にお湯が入った状態でやるのはやはり不安で、すべったりしないか・・・ということが頭の中で不安に変わってきます。

基本的には一人で入るわけですが、脱衣場からお風呂場への移動、お風呂イスからバスボードへの移動のときだけ母を呼び、見守ってもらいました。


長い一日だった・・・

すべてやり終えてちょっとほっとしてしまい、なんだか気が抜けてしまいました。

でもあと1.5日、病院に戻るまでやることはたくさんある。