救急病院に運ばれたときに
一番最初に書きましたが、救急病院に運ばれたときに「手術をするので髪の毛を切ります。いいですか?」と聞かれました。このときは私はずっと髪の毛を伸ばしていて肩から10センチぐらい下ぐらいまで伸びていました。「いいですか?」と聞かれたので一応「いやです。・・・という選択肢はあるのですか?」と聞いてみました。「ありません。」と言われたので「じゃあバサッと切っちゃってください」と言った瞬間バリカンスイッチON
私の頭は大きめのビニール袋に突っ込まれて、バリバリバリという音とともに私のほほに刈られた髪の毛が当ります。あああ・・・本当に切られちゃってる・・・ボーゼンです
目が覚めて
何気なく右手で耳の下あたりを掻いたらいつもなら髪の毛に手が触れるのに、まったく手にあたらない!
恐る恐る頭に手を伸ばしてみると・・・これって夫の頭の毛みたいじゃないの?
とはいっても鏡で自分の姿を見ているわけではないのであくまでも想像なんですが。
夫がやってきて
お~~!いいねえ。俺と一緒の髪型だよ
なんかさあ・・・君、ブラマヨの小杉に似ているよ^^
とヘラヘラ笑って帰っていきました
ブラマヨ小杉ってどういうこと???
右側の手術跡が光の加減でハゲに見えたのです
ブラマヨ小杉はともかく、ここまで短くなった髪の毛に言葉がありませんでした。
やっぱりちょっとショックです・・・
いつもはよくしゃべる私が髪の毛に関して発言をしないので、落ち込んでいるんだろうと察したのか何人かの友達が室内用の帽子を持ってきてくれました。
「髪の毛ってさあ、一回バサっとリセットすると質のいい髪の毛が生えるらしいよ」と友達が元気付けてくれました。質のいい毛なんてどうでもいいけど、坊主は早く卒業したいなあ。
顔が小さかったらICONIQちゃん
みたいでいいかもしれないけど、今の私じゃ、ブラマヨ小杉
ってよばれつづけるんだわ・・・
リハビリ病院に転院してからも坊主隠しのために帽子をかぶっていました。
リハビリが終わると帽子の下は汗だらけで、洗面所で顔を洗いながら頭を塗れタオルで拭いていました。
同じ部屋のおばあちゃん・Kさんが
いきなりスタスタ近づいてきて「まあ~~かわいい坊主だこと
」と私の頭を手でグチャグチャっとなでていきました。そしてこの日を境に私のことを「坊やちゃん」と呼ぶようになり・・・
Kさんのご家族は「ダイちゃんはねえ、坊やじゃないのよ。若奥様なの!おくさまよ!結婚していてご主人もいるのよ」と説明してくれたのですが
「え~~~坊やなのに???」とKさんはパニックになっていて
どうやら男の子なのに男の人と結婚していると勘違いしちゃっていたようでした
最後まで私を坊やだと信じて退院していったKさん
Kさんは私を男の子だと疑っていませんでしたが、普通に同じ部屋で楽しく生活していました。Kさんが退院する日も「坊やちゃん
」と手を振って帰っていきました