10さいのとき、きんじょの駄菓子屋さんで箱入りのキャラメルを万引きした!!

それをおかあさんに見つかって、しかられてお店に返しに行った。


だみ『あのう・・・』


お店のお婆ちゃん
『なんだい?おはいり』


だみ
『きょうこのキャラメルを万引きしました、ごめんなさい(泣)』


お婆ちゃん
『あたしは知ってたわ。おまえが盗んだのを見ていたけど、きっと返しに来ると思ってた。』


お婆ちゃんはキャラメルの箱から一個とりだして
『よく戻ってこれたね。えらいよ。はい、口を開けて。』


だみ
『え?いや、いいです、これはわたしが盗った・・・』


お婆ちゃんはだみの口にキャラメルを入れてくれました。そしてキャラメルの箱をだみの手に握らせて、


『はい、残りは持って帰りな、ごほうびだ。』


だみはお礼もいやずに一目散にかけだした。

恥ずかしかったのと、嬉しかったのがごちゃ混ぜになって、その場を逃げるようにはなれたんだ。


あのキャラメルはおいしかったな、人生でいちばんおいしかった!!

でもお礼をいやなかったのがこころ残りだった・・・

そんなある日・・・

東京に大空襲があってあたり一面火の海になった。


あの駄菓子屋さんも燃えていた。


そして倒れた柱のしたにあのお婆ちゃんをみつけた!!


まわりは火の海でお婆ちゃんは血をながして柱のしたじきになっていた。


柱はおもくてこどもの力では重くてムリだった。



だみ
『お婆ちゃん!!』


お婆ちゃん
『おう、あんたかい。わたしゃもうダメだ。早く逃げなさい。』


そのとき、だみを探していたおかあさんがきて


『だみ、その人はもう助からない、早く逃げなさい。』


っておかあさんといっしょに逃げた。




こんな悲しいことはなかった。生まれてはじめておもいっきり泣いた!!

なにもできない自分がくやしかった・・・


とうとうお婆ちゃんに『ありがとう』って言えなかったな・・・