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前回、ユダヤ人虐殺に関して記しました。

今回はそれに関連したもので、迫害を免れようと救いを求めてきたユダヤ人を救った話しです。

 

 

 

 

 

 

ユダヤ人を救った有名なエピソードの1つに、オスカーシンドラーは自分が持つ工場でユダヤ人を労働者として雇用したことでユダヤ人を救いました。

映画《シンドラーのリスト》をご覧になった方も多いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは第2次世界大戦時、リトアニアにあった日本領事館

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※自宅兼領事館 

 

 

実は、日本人でもユダヤ人を救った人物がいます。

その方は外交官として当時リトアニアの首都であったカウナスで勤務されていた《杉原千畝》という方です。

 

第2次世界大戦当時、日本はナチスドイツ軍と同盟を組んでいた為、

任務活動は主にソ連の諜報活動として派遣されました。

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とある朝、彼は外の騒ぎに気づき窓をそっと開ける。

するとそこには数百人ほどのユダヤ人が集まっていました。

彼は何事かと思ったそうです。

 

 

 

 

ドイツ軍の魔の手から逃れてきた彼らの要望はこういうものだった。

「安全な国外へ逃れる為、日本の通過ビザを発給して欲しい」と。

 

 

 

 

当時、ドイツ軍から迫害を受けていたユダヤ人が生き残る唯一の方法とは、

リトアニア→モスクワ→(シベリア鉄道)→ウラジオストク→(フェリー)→日本の敦賀港→アメリカやカリブ海のキュロス島を目指すものだった。

その為には、どうしても日本の通過ビザが必要だった。

 

 

 

 

しかし、ビザ発給は反する行為であった。

ドイツと同盟国である以上、ユダヤ人を救う行為は裏切り行為に値したからだ。

また、ビザ発給に対して日本へ確認を取るも返事は一向に「 NO 」であった。

 

 

 

 

 

彼は救いを求めるユダヤ人を目の前に、苦悩の毎日を送った。

そして、彼は決断する。

 

 

 

「私も何を隠そう一晩中考えた。ユダヤ民族から永遠の恨みを買ってまで旅行書類の不備を盾にビザを拒否しても構わないというのか。それが国益に叶うことだというのか、苦慮の挙句私はついに人道主義 博愛精神第一という結論を得た。」

※杉原千畝、本人の手記より

 

 

 

彼は日本の命令に背き、独断の判断でビザ発給を決めたのです。

 

 

 

 

 

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発給されたビザ

 

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ビザ発給リスト(通称:杉原リスト)

 

 

 

 

 

それから連日ビザ発給の為、ペンを走らせるその手が止まることはなかったと言います。

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※当時の執務室

 


 

 


 

 

その後、ソ連からカウナス撤退の通知を受けカウナスを発つ電車の中でも時間が許す限りビザ発給の為にペンを走らせたそうです。

 

 

 

 

 

 

その結果、約6,000人の命が救われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本行きのビザを受け取ることができたユダヤ人。

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ドイツ軍に連行されアウシュビッツ収容所へ連れて行かれるユダヤ人。

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一方は希望に満ちた表情をし、もう一方は不安と絶望しかない表情が見てとれます。

このたった2枚の写真は彼らの生と死を物語っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦後、杉原さんはこう語っています。

 

 

「私のしたことは、外交官としては間違ってことだったかもしれない。しかし、私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにすることはできなかった。大したことをしたわけではない、当然のことをしただけです。」

 

 

 

 

もし、自分が同じ立場だったらどうしていただろうか?

同じことができたいただろうか?と考えさせられた。

 

 

 

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