乙女心が一切わからないジャイ様。


彼の恋愛能力をスカウターでみることができるのであれば、

限りなくゼロに近いことは保証できる。

いや、まじで。これ、ほんまの話!!


振り返れば、それは既に1回目のデートで判明していたのだ。


実は私とジャイ様は

『初めて会った日=付き合った日』である。


もう、このことはあまりにも恥ずかしくて大きな声じゃいえません(笑)


よく言えばドラマティック、悪く言えば双方驚異のがっつきをみせた

電撃的展開なわけですから、相手の情報なんて

外見と上っ面の性格程度で、イメージ先行もいいところでした。


なので初デートなんて恋心のドキドキよりも、

正直、あの時付き合うことにした私の判断は正しかったんだよな!?なんていう

恐怖心からくるドキドキの方が上回ってた気もしますヽ(;´Д`)ノ


とりあえず、もし、超嫌な人だったり、会話が盛り上がらなかったら困るので

私の友人カップルもご一緒してもらってランチをすることにしました。


友人カップルがとても素敵カップルなので事なきを得、

雰囲気は終始穏やか☆


ジャイ様も全然好青年でよい感じ♪ひとまずほっとしました。


夕方ころには友人カップルともお別れし、

2人きりのデートもしてたんですよ。


そして川辺のベンチに腰掛け、見つめ合っちゃったりしてたんですよね。


すると、彼がモジモジする。


意外とシャイなのね。

『どうしたのぅぅ~??』なんて甘えた声を出してみる私。

もう立派にカップル気分に浸ってました。



『あ、あのさ・・・』

そう口を開き、なんだかあまり目をあわさないジャイ様。


むむむ??さすがに雰囲気の違和感を感じ始める。


するとジャイ様が意を決したように言葉を発したのです。


『朝から気になってたけれど、鼻毛出てるよ!!』






がちょ~~~~~~~~ん!!!Σ(゚д゚;)





うそっ!うそっっ!!うそでしょ!?


その後、私が放心し、意識を失いかけたことは言うまでもありません。


そして最悪なことに、ジャイ様とのデートのあと、

友人の二次会に参加することになってたんですよね・・・


『こんな私なんか放っておいてくれ』

『こんな女の子でごめんなさい』

『死にたい』


動転しながらそんなことをひたすら口走り、

今日の自分の行動を振り返る。


鼻毛出てるのにジャイ様に自分的とびっきりの笑顔で微笑む私。


鼻毛出てるのにちょっと可愛い自分を演出して男心くすぐったろうと甘える私。


鼻毛出てるのに見つめ合おうとしたがってガン見して、顔を近づける私。


あ~~~、あの時の自分、バカ!!


ジャイ様が見つめてたのは私の瞳でも、唇でも、笑顔でもなく

鼻毛ですからっっっ!!(/TДT)/


ぶりっこして気取ってた分だけ、悔やまれる(T▽T;)


立ち上がる気力もなくうなだれる私に

彼はこう声をかけてくれたのです。


その2へつづく。