地元の人達が参加者にお茶とお菓子を用意して下さった。


あ、こないだのお土産のおまんじゅうだ。


嬉しいな。帰りに買って帰ろう。



「今日はみなさん有難うございました。今後の参考にしたいので、アンケート用紙に気づいたことを書いてください。」



おまんじゅうを頬張りながら楽しかったことをつらつら書いて提出した。



お姉さんがこっちにやって来た。



「子供達見てるから、2人で散歩でもしてきたら?すぐそこに太一が泳いでた川があるよ。」



「川で泳いでたんですか?」



「そうそう。はい、いってらっしゃい。」



乾さんと2人で歩いた。


日本にもまだこんな長閑な所があるんだな。



「あのさ。」



「何?」



「前も思ったんだけど、ありささん何か勘違いしてない?俺と野田さん、別に付き合ってないから。」



「そうなの?でもね彼女、乾さんのことが好きだよ?」



「うん。知ってる。告白されたから。でも断ったから。」



「なんで?フリーなのに勿体ない。」



「フリーだから何だよ。俺だって好きな人くらいいるよ。」




「え?誰???」





「ありささん。」





はっ???



何?この中学生みたいな展開???