翌日。


また待ち伏せされた。


ん?


今日は1人なんだ。


今度は何?



「あのさ‥‥本当に結婚してもいいの?止めるなら今のうちだよ?」



「止めないよ。どうぞお幸せに。」



「‥‥子供達から父親を奪うんだな。」



はっ???何それ???



「父親のフリしたり他の女性と婚約したり、忙しいね。


あの子達には私がいるから大丈夫。」



「乾がいるからか?」



「勘違いしてるみたいだけど、彼はただの同僚なだけだから。」



「‥‥寝たの?」



「馬鹿なの?」



ここで乾さんが来た。


偶然ではなく、私がこっそりLINEで助けを求めた。



「ありささん、大丈夫?」



「大丈夫じゃない。この人が私達のことを疑ってるの。」



「そう。ま、いいんじゃない?」



ここで元主人が乾さんに掴みかかった。



「やっぱりお前!!ありのことが好きなのか?」



「好きか嫌いかと聞かれたら好きですよ。でもね、そんな簡単な問題じゃない。


飯田さんには一生理解できないことです。」



「どういう意味だ?」




ふぅ‥‥やっぱり説明した方が良さそうだ。


ここで私は


元主人の首に手を回し


そっと抱きついた。