夫は仕事ができない。



そして家のことも何もしない。





夫の1日はこんな感じ。



朝起きてご飯を食べる。



子供のようにテーブルの上や下に食べ物をこぼす。



こぼさないように気をつけるという概念はない。



パジャマは脱ぎっぱなし。



顔を洗って歯を磨く。



使ったタオルはその辺にポイッ。



洗面所はビチャビチャで



鏡には歯磨き粉がベツトリ。



私が用意した服を着て



私が磨いた靴を履いて出勤。



帰宅後は



手を洗って部屋着に着替える。



あちこちにワイシャツや靴下が散乱。



もちろん洗面所はビチャビチャ。



タオルもポイッ。



食べ物をあちこちこぼしながら



1日あったことを話す。



夕食を終えドラマを観る。



CMの間にちゃちゃっと性処理。



ドラマ終了後お風呂に入る。



たまにドラマが延長されてたら



お風呂に入らないでそのまま寝ることもある。



もちろんそんな時は歯磨きもしない。



何もしなくても特に不便を感じていない。



いつの間にかご飯はできてるし


 

いつの間にか家は綺麗。



そして



いつの間にか洋服が用意されている。



何度不倫しても許してもらえる。



それが当たり前だと思っている。




最近少しアップデートした。



私はアレ○サになった。



夫が何か呟けば



なんでも思い通りになる。



例えば



テレビを観ていて美味しそうな羊羹が紹介される。




「うわ、美味しそう。食べたいな。」




私が瞬時に取り寄せる。



それを当たり前のように食す。



有難うなんて言わない。




「このシャンプー使ってみたいな。」




私が取り寄せで浴室に置く。



当たり前のように使う夫。




「ワイシャツにカレーこぼした。」




翌日までに染み抜きをして真っ白に。


夫はこぼしたことすら忘れてる。



「今何時?」


「明日雨かな?」


「明日暑いかな?」



どんな質問にも必ず答える私。




やがて



これらがいかに恵まれていたのか知る時がくる。



当たり前だと思っているけど



当たり前じゃなかったと気づく時



それは



私とお別れした後だ。