離別の話し合いは、復縁のそれに変わった。

お互いに、これまでの反省を踏まえて、今後楽しく家族でいるために必要なことを考えた。


○喧嘩しても過去の話を持ち出さないこと

○お酒を減らすこと
  (酔って人を攻撃するような飲み方をやめる)

○夫婦の喧嘩に他人を巻き込まないこと

○嘘はつかないこと


これに加えて元夫は、

○怒りのコントロールができるように努力すること

○家事はできる範囲でやり、無理はしないこと

を自分の約束事にした。


私は…とにかく前だけを向きたい。
ただそれだけだった。
『お互いの過去の至らなかったことや失敗を責めない』
これが守れなければ今までと同じことを繰り返すだけだ。
お互いの過去をチクチクなじりあい、自分の主張ばかりをしてお互いを認める気持ちを忘れ、どんどん心が離れていく…。
今まで嫌という程経験してきたこのシナリオを、もう二度と繰り返したくない。

『同じことを繰り返すくらいなら今別れたい。』

何度も何度も伝えた。


実は離婚をしてから…
元夫は、私への愛を一生懸命伝えてくれていた。

大好き、大好き。
今まで本当にごめん…。

私も伝えた。
本当に大切な存在だと。
もう、親以上に家族だった。
もし本当にうまくいかなくて別れることになったとしても、彼を大切に思う気持ちは離れてもずっと変わらない自信がある。


さて、生活の拠点をどうするか…
私は『もう大丈夫』と安心できるまでは別居を続けることを選んだ。
なぜなら。
今は私に対する気持ちが熱くなっている彼だが、時間の経過と共に変化するかもしれないと思ったから。
とりあえず『再構築』を決めたが、本当に冷静になるには時間が必要だと思った。
時間がたって今の熱が冷め、それでも気持ちが変わっていなかったら。
約束を忠実に守り、安心して前を向いていたら。
その時こそ、心から帰って来たいと思う。

子供達は相変わらず
『パパを1人にできない』
『今まで通り友達と家から登校したい』
『ピアノの練習ができない』
などの理由から家で寝起きすることになった。

それなので私は、朝早く家に行って子供達を起こし朝食を食べさせて送り出し自分も出勤。
仕事が終わったら家に帰り、夕飯を食べさせ子供達が寝る時間に実家に帰る。
そんな生活をすることになった。
決して楽ではないけれど、とにかく傷ついている子供達に少しでも負担にならないように、今までの生活をさせてやれるように、寂しくないように…



それもこれも、幸せになるためだ

家族に戻るためだ照れ