あなたの知らない キャベツ の話 | 学生団体eat_happy ~食から農の魅力を伝えるイベント集団~

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みなさんこんにちは!

宮崎で人の温かさと大自然に触れてきました、eat_happyの小畑です!

 

日曜日に、お世話になっている農家さんでイベントをしたのですが、その帰りが思いのほか遅くなってしまいました…

今回は月曜日午前0時半の更新になります…

 

さて、先週のハクサイに引き続きクルクル結球する野菜、キャベツについて書こうと思います。

 

◎キャベツのプロフィール

キャベツはヨーロッパ出身の野菜です。

古代ローマやギリシャでは、胃腸の調子を整える薬草として育てられていました。

 

日本には幕末に入ってきました。

当時は外国人居留地で育てられ、日本人が口にすることはなかったそうです。

その後、北海道や軽井沢で少しずつ普及してきたのですが、日本人にはまだまだなじみの薄い野菜でした。

 

では、今のように当たり前の野菜になったのはいつだったのでしょうか?

転機は戦後でした。

食料増産と食の洋風化に伴ってキャベツの需要が激増し、1980年代にはダイコンとほぼ同じ生産量(キャベツ130万トン、ダイコン180万トン)にまでなりました!

 

 

◎キャベツの栄養

ます、キャベツと言ったらビタミンC!

日に当たるとできる成分なので、外側の葉っぱのほうに多く含まれます。

およそ3枚で成人の一日摂取量が摂れます。

 

食物繊維もキャベツの代名詞的成分ですね。

しかし、含有量は意外と多く無く、ピーマンやニンジンより低い可食部100gあたり1.8gです。

 

ほかに、キャベツに多く含まれているのはビタミンUという成分です。

ビタミンUは別名「キャベジン」と呼ばれ、胃液の分泌を抑え、粘膜を修復する効果があります。

胃腸薬にも配合される成分なので、古代ローマで「薬草として」栽培されたのも納得です。

 

 

◎面白いキャベツたち

「キャベツ」と一口に言っても色・形・大きさが様々です。

 

ところでザワークラウトって知っていますか?

ドイツの家庭料理で、キャベツを乳酸発酵させたものです。

そのザワークラウトに長らく使われている品種が、「フィルダークラウト」です。

 

てっぺんがとんがった珍しいキャベツです!

ちなみに今年の春育てて、見事虫にやられました…

 

札幌大球甘藍…巨大!なキャベツで、北海道で加工用、家庭用に盛んに栽培されていたのですが、核家族化とともに消費量が少なくなり、今では食べ切りの小さいキャベツに押されてしまっています。

 

毎週書いてて思うんです。

珍しい色の野菜はカラフルで目に楽しいな、って。

でもキャベツの場合、紫キャベツが一般化しすぎて珍しさがそこまでないデスネ…

pHの実験で使ったりもするそうですね!

 

 

 

◎春キャベツっておいしいけど、何が違うの?

柔らかくておいしい春キャベツ。葉がしっかりしていて、煮ておいしい秋冬キャベツ。

どちらも季節の味ですよね。

 

実はこの二つ、育てるうえで大きな違いはありません。

春用の品種でも、秋冬収穫できるものが多いからです。

 

気候による変化だと思うのですが、春キャベツは甘味が強く、結球が緩いのが特徴です。

一方、秋冬のキャベツは寒玉と呼ばれ、ぎっしり強く結球しているのが特徴です。

寒さに耐えるために強く巻いて春を待ちます。

 

◎小畑の失敗談のコーナー

キャベツはいろいろな病気にかかります。

多くは雨ではねた泥と、虫に食われた跡から感染するので、しっかり対策しておきます。

しかし今年は、虫対策はしたものの泥の対策をしていませんでした。

すると、キャベツの葉の付け根が白くなりはじめました。

 

ヤバい!と思って根っこから引き抜き、外の葉をはがすと真っ白に!

カビの胞子に感染した、菌核病かなぁと思いながら泣く泣く、適切に処理しました…

 

 

これから寒くなって、野菜が糖分をため込み始めます。

お野菜も人間も病気に気を付けて過ごしましょう!

 

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