ある夫婦の話です。


夫は昨日恩師の家へお酒やら、お菓子やらお年賀を持ってたずねて行きました。

それは去年からの約束で、2日に行くと決まっていたらしいです。


夫は家でくつろいでいる妻に『送っていってくれ』と頼みました。


妻はお酒を飲むので、送っていってくれと言っているのだと解釈。

じゃなかったら、自分で運転していくでしょう、車で行かなければならないほど交通の便の悪いところなのだから。


行きは場所が判らないので、夫が運転していきました。


途中で『迎えに来てもらうかもしれないので、道を覚えておけ』と、いつものごとく命令。


車にはナビゲーションが付いています。到着した時点で『登録』をすればいい事。


さて、家に帰り子供が帰ってくるまでに夕飯作り。


しばらくして子供が帰宅。


夫がいないので、簡単に『キムチ鍋』。


さぁゆっくりと夫が帰ってくるまでくつろごうとして、湯気の出る鍋から器についで

初めの一口を食べようとしたところへ、家の電話が。


ケータイだと家族間は無料にもかかわらず、絶対に家の電話へ掛けてくる。


『親戚の人たちがやってきて、部外者は居心地が悪いので帰る。迎えに来い。◎◎まで歩いていく。』


『どこの◎◎ですか?』


『そんなことを言うなら迎えに来なくていい。』


『◎◎は他にもあるから。』


『Kにある◎◎だ。』


『どのくらいで着きそうですか?』


『20分くらい。』


家の滞在時間は50分。

3口ほど食べてから出かけました。


◎◎へ着くと夫がちょうど歩いてくるところでした。


ドアを開け、乗り込んできた夫へ


妻『残念でしたね。』


夫『残念でしたね、とはなんだ!なにが残念なんだ!人の気持ちがわかるのか!』またいつものように怒鳴ります。


妻『先生と一緒に飲むつもりだったんでしょ?だからお酒を持っていったんでしょ?それが出来なくて残念でしたね。って言ったんだけど』


夫『先生は酒は飲まない。お年賀で持っていただけだ!なにが残念なんだ。全然残念じゃない!止めろ降ろせ。』(以前にもまして怒鳴り声)

『全く、人が気分が悪くなることしか言わない。黙ってろ。』







沈黙の中マンションの駐車場へ到着。

邪魔なところに大型バイクが止めてあり、バックでしか入れそうにないのと、夫と一緒にいたくないので

駐車場に2mくらい入ったところで


妻『先に下りてください。』


夫『だったら、もっと早く言え』



つづく。