2009/06/02 | ダダ散文

2009/06/02

苦しいの


そう言って

彼女は蜘蛛の巣へと入っていった


私は

私は‥‥


相変わらず異星人として
道端にしゃがみこんでた


目の前を通り過ぎてく人間たちを見送っているしかなかった


どうしても私とは違う星から来た人々としか思えなかった


苦悩の為に

私には深いため息も出来なかった


そこでぐずぐずもしてられず(それよ 私の性質! 又この世の中‥‥)


少し時間が過ぎれば

私は一つしかない場所に
帰らずを得なかった


何も持たぬのに


蜘蛛の巣に入りたい気持ちもあったが


私にはその糸が切れると思われた


そこで毎日


全く同じことが繰り返された


道端にしゃがみ

ため息も出来ず

路傍を行く人々を見送り続ける


そして時間になれば

痛む頭を持ち上げて

一人帰るしかなかった


彼女の入っていった蜘蛛の巣は光っていた


しかし私にはもう

いつの日いつの季節
彼女がそこへ入っていったのか

分からなかった。