2009/04/25 | ダダ散文

2009/04/25

ああ
そうだった
ああ
そうだった



ふと私は家に帰る
帰路への道のりは足どり重く




さよなら

屈託無い笑顔で腕を振られれば

振り返り笑顔で腕を振り返すしかない

返した腕のぎこちなさは
分かっているが


相手は気付いておらず
まだ笑みを顔にたたえている


じゃ 又ね




歩く速度が自然にどんどん重くなっていく


しまいには迷惑にのろのろ歩き


気がついたら下ばかり見て

かといって地面を見ているわけでもない

さよなら


じゃ 又ね



寂しくなどないのである


橋の下を流れる汚い濁水を見下ろしてみたり

と言って
飛び込みたいわけでもない


暗い?




街灯


そうか
今は夜だった

夜だ街灯だ

で空を見上げる


助かった(??)事には

今夜は月が出ている

回りはぼんやり暗い空に流されているが


ああ

同じだ

私もそんな風


はっきりした月様でなくて
今夜は何だか一安心


相変わらず足どりはうざったいが


ふむ

夜でよかった


そのまま私はのろのろ歩き
一人アパートへ


自分の部屋だと言うが
何故か溶け込めない自分が居る




泣いたって

いいんだよ?



誰かの優しい声が頭上でするから


ごめん
私泣けないの


呟いて
着のみ着のまま


慣れた指で煙草を吸う


しばし吸う
吸いながら私の頭はどんと
雲に隠された鈍くしか光れない月のよう


この煙草が吸い終わったら
終わってしまったら

私はテレビもラジオもつけず

すぐにお風呂に入ります

お風呂から出たら

本も読まずに寝床に一人入ります

それから目をつむるつもり



それからですね

それからです


きっとそれから私が動き出すでしょう