2009/04/22 | ダダ散文

2009/04/22

苦悩する魂には
陶酔を


魔女に魂を売り飛ばして


苦悩する魂は
切望するは
陶酔のみ


それだけが彼を彼から解放させてくれる


どれだけの波が彼を襲ったか

どれだけ彼乗る小船は座礁したか

彼は浅い息をし続ける


その事に時々気付く


けれど深い息を吸えば
喉にやらしく絡み付くものは

澱み腐敗した空気


故に彼の胸板は
可哀相に若くして老い干からびている


どうか彼に一秒でも陶酔を


彼には一秒ではないんだ


座礁した小船は未だ止まる事なく



なればこそ
彼にひと時の誘惑な甘ったるい花の香りを



それをも無理ならば


どうか彼を手に負えぬ竜巻の中に

大事件の手中の中に


さも無理ならば?


さも無理ならば
彼の胸板はますます痛々しくぺしゃんこになり


彼の見つけた物々は
誰へとも見せられず


‥‥‥‥‥それこそが人が見る最後なのに


どうか彼に陶酔を


陶酔の時を授けてくれ


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

さもならなければ
私は眠れぬ!