「いらっしゃーーーーーい」





オッサンがいた。





「あ、まいど!!メダカ元気?」





オッサンは私を覚えていてくれた。








あ、みんな元気です。今日は相談とお願いがあって。





「あら、どしたん?」





実は、メダカが全員メスでして、それで・・・





「あ!そうだったの!?じゃあオスだね!」





私が言い終わる前に上記発言をし奥のメダカ水槽へと姿を消すオッサン。


は、早い・・・








「昨日白メダカが入ったのよ。いつもタイミングいいよね!」





今回も私に選択権は無いようである。





「これどうよ、これ!大きいし、イキがいいよね!」





まるで鮮魚のように表現するオッサン。


いや、鮮魚には違いないんだが・・・





オッサンがすくってくれたオスを見てみる。








メスと全然違う・・・・!!








メダカのオスの特徴そのままだった。


よく考えてみたら、金魚鉢にはメスしかいなかったのだから違いなど分かるわけないのだ。


オスはメスと比べて、なんというか華やかな感じがした。


か、かわいいじゃないか・・・!!








これくださ・・・





「200円ね!!白メダカだからちょっと高いんだよ、ごめんね。











頼むから最後まで言わせてください!!








オッサンは手際よくメダカを袋に入れてくれた。








「ありがとね!!困ったらいつでも電話してね!!」





お決まりのセリフのようだ。








てか、最初からオスとメス混ぜてくれよーーー!!





まぁ・・・、まぁいいや。勉強になった。








つづく。





てか、時々メダカのはずがメインがメダカになってきたな・・・はは・・・




メダカは1日おきくらいで卵をブリブリ産む。

すべてを採取しても増えるだけなので、ある程度採取したらあとは放っておいた。


卵を観察する毎日。

卵が孵化するには水温25度なら10日ほど。

しかし卵はいっこうに孵らない。

そのうちにすべて白っぽくなってカビてしまった。



まさか無精卵・・・??



メダカは鮭と同じで、メスが卵を産んでからオスが精子をぶっかけて受精する。

相性が良いオスがいないとメスはただ無精卵を産み落とすだけなのだ。



オスとメスの違いは小学校の時に習ったが・・・。






じーっと眺める。どれがメスでどれがオス・・・



ぜーんぜんわからん!!



うちのメダカは赤色と青色と黄色の3匹がいる。

最初に卵を産んだのは赤メダカ。

ではオスは青メダカと黄色メダカか・・・??


次の日、青メダカが卵を産んだ。

おぉ・・・青はメスだったか・・・

てことは黄色メダカがオスか!

確かにね!一番大きいしね!

今回孵化しなかったのはたまたまってことだね!



次の日




黄色メダカの尻に卵が・・・!!




混乱する私。



てことは  全  員  メ  ス 



ガーーーーーーン!!



必死に採卵していたのは全部無意味だったのか・・・


私は車のキーを持ち、車に乗り込んだ。

向かう先はそう、あの熱帯魚屋。



オッサン!!

オスをくれ!!




つづく。

メダカ3匹が家族に加わり、5人家族となった我が家。

正直、メダカに超はまった私。



かわいい・・・

なんてかわいいのうちの子たち・・・



毎日うっとりを眺めていた。

水換えの頻度とか育てるにあたっての注意事項とかは調べに調べ尽くしていた。


メダカは水温などの条件が整えばメスは自然と卵を産み、人間が卵を採取すれば結構簡単に増えるらしい。


その卵を一から育てて成魚にすることこそ、メダカを飼う醍醐味らしい。


でも金魚鉢では飼える生体数に限りがあるし、観賞用にはいいけれど、メダカに向いている水槽とは言えない。

私は増やす気はなく、この一代で終わらせようと思っていた。



そんなこんなで1週間ほど経った4月某日。

私はいつものようにメダカをうっとりと眺めていた。

いつもとは少し違和感を感じ、さらにじーーーーっと眺めてみると・・・



あれ??




この画像は拾い物です。


メダカの尻に何かついてる・・・


こ、これはもしや!!


私はお友達のGoogle先生にすぐに聞いてみることにした。

Google先生は




「それはメダカの卵さ!!」



と親切丁寧に教えてくれた。

よく見ると水草に卵が何個か付着していた。



メダカは大食漢で雑食なので口に入るものはなんでも食べてしまう。

卵をそのままにしておけば、メダカが食べてしまうため増やすならば取り出して別容器で孵化させる必要がある。


一代で終わらせようと思っていた私。

しかし、目の前に卵がある。

目の前にやがて生まれてくる生命があるのだ。


悩むこと3分・・・




卵取り出しました。



ひとまず捨てるはずだった豆腐の空き容器に入れてみる。


往生際が悪い私は取り出したあとも悶々と葛藤していた。

この卵が全部孵化して大きくなったらどうする・・・

金魚鉢では限界があるから水槽を増やすことになるだろう。

私は金魚鉢と水槽の二つを管理することなどできるのか・・・

メダカにとって住みやすい環境を整えてあげることができるのか・・・



ウジウジ悩む私。

根暗だからね!!

でも一度取り出した卵を金魚鉢に戻すことは考えられなかった。



旦那が帰ってきてから、悶々と悩んだことも含めて一部始終を話す。

旦那は



「大丈夫やろ。なんとかなるって。水槽一つ増えたところでどうってことないやん」



超楽観的ーーーー。ていうか、適当ーーーー!!



でも、この旦那の言葉で私の心は固まった。



この手で卵を孵化させ、立派な大人(成魚)に育て上げようと。



しかしこのあと、結果的にメダカ・・・いや、あの熱帯魚屋のオッサンに大きく裏切られることになる。



つづくぜ!!