321.腐朽の愛 | 無題

無題

独り言




だなんて

結局は

身勝手で浅はかな欲望と
幻に夢見る儚い希望を

混ぜ合わせただけの

白濁の煙のようであるのに

形のないゼロに限りなく近い

あなたのようであるのに








あなたが吐き出すその吐息は
なぜこうも美しい





その吐息で
私はようやく
危うい微睡みから目を覚ます

その微笑みで
私はようやく
心臓を叩く何かに耳を澄ます




醜いだけの世界を彩らせ
醜いだけの私に手を差しのべる



さながら創造主のようでいて
そして私だけにつくられた
そんなあなたでいて欲しかった


私だけの世界でいて
欲しかった




結局は何も変わらない
たった五つの言葉であるのに





あなたの紡ぐ言葉の糸に
私は今日を新たにする




消えることない愛に溺れて
死ぬ前に
どうせ世界は壊れていくのだ
私が首を絞めようが
私が毒を服もうが
私がナイフを握ろうが


私はあなたに生かされて

残酷なあなたに生かされて





死にたくても
死にたくても

死んでいきたくても




心臓が軋むばかり