288.罪へ | 無題

無題

独り言


しあわせを
掴もうとした
だけなんだ




彼女も
僕も
あいつも





十字架は重たくて

あんなに恐ろしかった死が
だんだんと愛おしくなるよ





人の波の鬱陶しさ
人の波の騒々しさ

暴れてしまいたかったのは

自己証明



孤独の実感








闇溜まり







トラックは
僕の体を通り抜けていく

雨の中
水たまり
跳ねて

クラクションを鳴らして


見えていないのか
見ようとしていないのか
見たくもないのか















十字架は重たくて
とても痛くて

あんなにも
恐ろしかった
こんなにも
おしくなってしまって





僕は跳ねた

見てくれ見てくれ見ておくれ

僕は叫んだ


死んだ魚のようだった