11月頃から、何度かテレビの報道関係の番組で放送されていたので

ダチュラリスト通信の読者の方でもご存知の方もあるかもしれません。


TBS系の「朝ズバッ」では、みのもんた氏が紹介していました。



ダチョウの卵から抗体を採取し、

インフルエンザウイルスを撃退する抗体マスクが開発されたというものです。


これは、抗体が親鳥から卵へ移行する仕組を利用するもので、

従来は鶏の卵やウサギの血清を用いて抗体を採取していましたが、

採取効率が悪く、抗体はとても高価なものになっていました。



これを、大きなダチョウの卵を利用することによって、

抗体を取るコストが従来の約100分の1にまで減り、

抗体を量産化して抗体フィルターマスクを作る事が

出来るようになったというものです。



さすが、世界一の大きさの誇るダチョウの卵です!



この研究、開発を主導しておられるのが京都府立大学の塚本先生。

先生には昨年ダチョウ産業関係者の集まる席で講演を頂きました。



実験の映像を見せてもらいましたが。

ウイルスを蔓延させた状態でラットが死んでいく中、

抗体フィルターで防護したラットはバッチリ生き延びました。



ひとたびインフルエンザなどの大流行(パンデミック)が起きれば

数百万人単位の死者が出るといいますが、

感染や、病院等における感染拡大などを防ぐ為に抗体マスクは活躍します。


取り扱いは こちら

クロシード株式会社
http://www.crosseed.co.jp/index.cgi



この日本発のダチョウの抗体マスクは

既に全世界に向けたビジネスになっており

売れにうれて今現在は3月まで出荷待ちのようです。



さて、私も仕事の中でこのプロジェクトに間接的に関わっています。



全てのダチョウが抗体生産用の親鳥になるわけではありません。

ダチョウの肉やその他生産物、生体の流通といった

産業の基盤があればこそ成立する事業です。



産業の基盤を支えるのは生産物を買っていただく皆様です。



自分の仕事は生産物を売るほうですが

ダチョウ肉、革製品、オイル製品も、

間接的に多くの人の命を守る事に繋がると考えると

ぐっとやりがいも感じてしまいます。



今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m