長らくクローズしていたBarが
ようやく再開となった香港
Barが開かない間も
家でできる範囲で、
色々とB活してきました。
あ、Bar活動のことです。
ラム(ホントはホワイトラム)
ドライベルモット
コアントロー
アロマチックビターズで作る
ディアブロ
ウォッカとドライベルモットで
ウォッカマティーニ
バーメニューとは言い難いですが
ポルトをバニラアイスにかけて
食べたりするのもいいですね
さらに冬場は、
香港といえども
なかなか冷え込む日もあったので
ホットバタードラムなどと。
それなりに
楽しんではきましたが
やはりオーセンティックなバーには
そこにしかない世界観があります。
そんな世界観を求め
B活に行ってまいりました🍸
ただの飲んだくれともいますが(笑)
日が長くなってきて
まだ薄暮の時間帯。
手始めはさっぱりとした
ジン「ソ」ニックから。
ジントニックではなく?
ジントニックは本来
ジンを入れたグラスに、
トニックウォーターを注ぎ
ステアする極めてシンプルなレシピ。
ただ若干甘みもあるトニックウォーターの
甘みを抑えるため、敢えて
半分をソーダに変えるという
マスターの工夫。
どこでも飲めるメニューでありながら、
このBarだけのONLY ONEに作り替える妙技。
甘みが抑えられているせいで
ライムの香りも際立ってきます。
薄暮の空を眺めながら、
二杯目を何にしようかと考える。
曇天続きの香港。
そらに浮かぶ月を久しく見てないなぁ
などと思いオーダーするのは
ブルームーン
ヴァイオレットリキュールとジン、レモンからなる
こちらもクラシカルなレシピ
ピールしたレモンを
星形にカットして
青い月のグラスに黄色い星を
盛り込む芸術性。
こちらの意図を察したかのように
「今日は空にはブルームーンは見えませんね」
などとおっしゃるマスター。
そういう会話が楽しい。
そして合いの手に
お手製の生チョコを出していただく。
と来れば、何かウイスキーベースでと
お願いしたところ、作っていただいたのが
ゴッドファーザー
ウイスキーとアマレットをステアして作る
こちらもシンプルなレシピ。
レシピだけなら家でも作れるが
グラス、酒の温度、氷の形と質、
すべてが揃うと、次元の違うものになる
(当たり前だが🤣)
映画「ゴッドファーザー」の舞台はニューヨーク
とくれば、もう一つウイスキーベースを飲むなら
マンハッタンか!とも思いましたが、
そこを敢えてマンハッタンのアレンジ
ロブ・ロイに
カクテルの女王とも言われる
マンハッタンのレシピは
ライウイスキー、
スイートベルモット、
アロマチックビターズからなりますが、
このライウイスキーを
スコッチウイスキーに変えたのが
ロブ・ロイ
17世紀後半のスコットランドに実在した
義賊の名前を冠したこのカクテルは、
ウイスキーらしさがより際立つので、
先の生チョコとのペアリングも抜群😋
ロブ・ロイ自体にも思い入れはありますが
それを知ってか知らずか
今回使っていただいたウイスキーは何と
仙台宮城峡蒸溜所の「伊達」
意外なところで意外な形で仙台に回帰
酒をめぐる輪廻に感動を覚えます。
ウイスキーのショートカクテルが続いたので
ここで口直しに
スイカのソルティードッグを
スイカの甘みが凝集されていながらも
全く水っぽくなく、
まるでスイカを食べているかのような味わい
そしてこのお店のもう一つのお気にいり
生ハムの盛り合わせもオーダー。
目の前で、原木からスライスしていただく
生ハムは、格別の味わい。
「生ハムに合うとおもいます」と
勧めていただいたのがこちら
シングルモルトウイスキーの
「Arran」
だーちょーは知りませんでしたが、
アラン島はスコットランドはグラスゴーの
南西に浮かぶ島だそう。
それにまつわるお話などを聞きつつ、
グラスを傾ける。
ピートが強くなく、
フレッシュな印象。
うん。
確かに濃厚な甘味の生ハムにぴったりである😋
ここまでくるとB活も流石に終盤。
基本的にマティーニは、
ほぼマストでオーダーするのですが、
ちょうど他のお客さんが
ウォッカベースのカクテルを
オーダーされていて
目に入ったのが
ポーランドウォッカのベルヴェデール。
ウォッカでありながら
ほんのりと甘みを感じさせるのが特徴。
家でも冷凍庫で
キンキンに冷やしたやつを
ストレートで飲んだりもしますが
このボトルを見てしまったので、
マティーニのアレンジの
ヴェスパーをオーダー
映画「007 カジノロワイヤル」で
使われたというカクテル。
個人的には、それよりも
vesperの持つ
「晩鐘」という意味の方が好きですが
いずれにせよ、
オリジナルマティーニよりも
少し苦味を感じるのがいいですね。
そして締めにいただくのは
最近はもはや定番(自分のです)
香港コネクション
ブランデー、またはウイスキーに
シャルトリューズイエロー
ブルーキュラソーを
あわせて作られるカクテル
香港の翡翠をイメージして
日本人が考案したカクテル
いつもはウイスキーベースで
お願いするのですが
今日はすでにしこたまウイスキーを
飲んでいるので
今日は敢えての
ブランデーベースでオーダー
たっぷり居座ること3時間近く。
フレンチのコース並みに
ゆっくりと満喫したB活でした。
Barの楽しみ方はひとそれぞれ。
色んな楽しみ方があってよいと
思いますが、
少しカクテルそのものの
由来や歴史を知っていると
また違った角度から
B活を楽しめると思います。
そんな一助となるのが
こちらの漫画
たかが酒
されど酒
機会があれば、ご一読くださいませ🍸