あれから一年半。

ついに、ついに

あの“魔法使い”が帰ってきた。

 

どれほど彼女の帰還を待ち焦がれたことか。

 

 

色々なイタリアンを食べた

 

 

イタリアにも行った。

 

 

Ristorante Veranda 📷

 

 (「静かな湖畔で」

 

 

 

 

ミシュランの二つ星⭐️⭐️や

 

See front restaurant 📷

「暮れゆく海を見ながら」

 

 

 

三つ星⭐️⭐️⭐️にも行った

 

 

 

 

 

 

しかしどれも違った。

 

 

彼女の魔法ほどに

自分を魅了するものには

出会わなかった

(もちろん、美味しいのだが)

 

 

だからこそひたすら待ったのだ

 

 

そしてついに彼女の店が

仙台の片平の路地に

オープンした。


 

 

 

ひっそりと建つ二階屋

扉をあけると階段

 

 

 

階段を上がると開放的な店内

"白い月"の名にふさわしい

白を基調とした壁

 

 

魔法使いと挨拶を交わし

簡単な近況報告

 

まずはプロセッコで喉を潤しつつ

 

 

 

メニューを吟味

 

昔から変わらぬメニューもあれば

新しいものもある

 

 

どうしよう。。。

全部食べたいが

 

 

それは不可能

 

 

とりあえずで出される

自家製フォカッチャ

ジューシーな生地と

表面の軽くトーストされている

オリーブが口の中で混ざり合う

すでに

以前のものからグレードアップしている

 

 

 

Antipastにヒラメのカルパッチョ

 
欲張って秋刀魚のコンフィも。
骨までほろほろになっているのに
表面は型崩れすることなく
皮も綺麗に保たれている

 

 

どうやったらそんな芸当ができるのか。

 

 

 

魔法使いは健在

いや

より強大な力を身につけて

帰ってきたのだ

 

当然ながら白ワインがすすむ

 

 

 

 

プリモピアットに選んだのは

牡蠣とルッコラのペペロンチーノ

 

牡蠣の甘み

ルッコラの苦味

そしてにんにくとが

パスタと絡み合い奏でる四重奏

 

 

これもシェフの昔からのメニュー

変わらずうまし

 

 

 

そしてセコンドピアットには

子羊のローストをチョイス

じっくりと焼き上げられたそれは

ほとんど臭みがなく

口の中でとろけるような甘みを醸し出す

 

 

忘れる訳にはいかない

シェフお得意の焼き野菜のバーニャカウダを

コントルノに

 

 

 

 

 

 

当然合わせるのは

イタリアワインの王様Baroloで。

 

 

 

ああ。。

もっと他にも食べたい。

だがしかし、現実は残酷だ。

 

「満腹」という名の

シンデレラタイムが来てしまった

 

 

ほんとはシェフお得意の

カタラーナもいただきたかったが

もはや限界

 

最後はグラッパで締めて

 

 

心ゆくまで堪能。

 

 

我がライバルは、

一年半の雌伏の時を経て

単に新大陸を見つけたにとどまらず

より強大な力を身につけていた

 

 

それが何よりも嬉しい

 

 

だから

自分も負けずに頑張ろう

 

 

そして

彼女の魔法にかかるためだけにでも

また香港から旅をして来よう

 

 

仙台の路地で

燦然と輝く白い月

 

 

 

 

 

 

 

他人の評価なんかいらない

だってこの月は間違いなく

自分にとってのThree starsなのだから

 

 

 

 

 

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静かな湖畔で

 

 

 

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