公式から引用しつつ、アラスジ。

花道から楽隊と、
片岡氏扮する座長が登場。

楽隊は座員であり、これから
喜劇を始めると宣言し、開演。


江戸の街に家が3軒の家がある。

1つは川端家。
幼い頃にさらわれた二人の子供を探し
全国を放浪中の川端老人の留守宅。

2つめは澤野屋という店。
店といっても、美女を集めた置屋。

3つめは薬問屋・布袋屋。
そこに住むのは、
主人の布袋屋楽右衛門。
その女将のお高、息子の比呂、
丁稚頭の金吉、そして丁稚の丁吉。

いつも自由を夢見ている丁吉。
丁吉は比呂が置屋の新入娘
お美津に恋していることを知る。

丁吉は楽右衛門夫妻が旅に出ている間に
お美津との仲を取り持てたら、自由の身に
するという約束を比呂から取り付ける。

しかし、お美津は侍の荒尾正蔵に身請け済み。
考えた末に、お美津に睡眠薬を飲ませ、
死んだことにして、皆に死体を見せてから、
比呂と一緒に逃がすという計画をたてる丁吉。

まず、丁吉は置屋の主人を丸め込み、
お美津を布袋屋に連れ込む。
そのまま酒に混ぜて、睡眠薬を
飲ませようとするが、酒を飲まないお美津。

そこに、突然一人で帰宅する楽右衛門。
お美津は身請け相手だと勘違いする。
楽右衛門は留守にしている川端の家にお美津を誘い込む。

と、次々に現れる人々。
お美津を身請けしに荒尾。
更には放浪の旅から川端老人も帰宅。
楽右衛門の浮気を疑うお高までもが旅から戻る。

困った丁吉は、まず、荒尾に澤田屋の主人と
嘘を付き、布袋屋に女郎を集め、布袋屋を
置屋と偽り、女郎達に接待をさせ、
お美津に薬を飲ます時間を作る。

その一方で、川端老人には、
江戸の平安のため、と嘘を付き、
江戸城のお堀周りを歩かせる。

お高には、荒尾という侍が、
何故か、布袋屋を置屋と勘違いし、
居座っていると話すと、
自ら接待すると着替えに行くお高。

と、川端家から出てくるお美津。
お美津に睡眠薬を飲ますことを諦めた丁吉は、
比呂と一緒に船着き場で待っているように促す。

お美津の死体の替わりに、
お美津と似た衣装を金吉に着せ、
取り急ぎ、葬儀の準備を行う丁吉。

金吉と入れ替えたまま、葬儀は進むが、
じっとしていられない金吉は
お美津の死に装束のまま逃亡。

そこに荒尾を接待すると、
お美津と似た衣装を着たお高が登場。

お美津の衣装を着た、金吉とお高。
この3人が状況によって
入れ替わり、生じるドタバタ劇に。

しかし、徐々に真実がハッキリし、
最終的に荒尾の元に行くお美津。

そこに、代々川端家に伝わる御守りを
持った川端老人が現れ、それと同じモノを
持つ荒尾とお美津が兄弟で有ることが発覚。

そして、改めて、比呂と夫婦になることに。

上手く仲を取り持った丁吉は、
夢見ていた自由を手にして、幕。


一応、伏線は全部、回収されるが、
抜けが有るような、アラスジかも。


片岡@丁吉
身分の低い丁稚。

主役なので、ソロも多いが、
意外にも、どの曲も無難にこなす。
通る声なので、それに誤魔化されてるかも。
若干、鼻に掛かる声なのは梨園の人だからか。


内@比呂
世間知らずのボンボン。
バカ息子の王道を行く演技で、
ファン的にはこれは有りなのか?

歌になると、甘い声に。
というか、これがジャニさん事務所の発声かも。


平野@お美津
世間知らずなお嬢様。と、見せかけて、
荒尾に身請けしてからの逃亡プランも。

内氏に負けない位に甘い声。
なのに、歌になると、しっかりした発声。
この辺が内氏との違い。


ユカイ@澤田屋
赤毛のオカッパな置屋の主人。

ミュージカル発声では無いけど、
歌手だったので、普通に上手い。

今回、アクの強い脇だけど、
これがエンジニアだと、
どういうキャラになるのかは、
観とくべきだったかも。


鈴木壮麻@荒尾
冒頭は、クダをまく酔っぱらいな座員。
それが、若干のナルシストが入った侍に。

ひたすら、自意識過剰な侍。
ガストン系なキャラで、
ウザイくらいに自己主張。
その型にハマった演技がシツコい。
もう少し、普通のキャラでも良いのに。

そうして、お美津に近づくが、
兄妹と分かると、アッサリ退く。

歌は二曲ほど。
ソンドハイムだけど、
マイナー調の曲は歌わず。

ポイントは、後ろで縛る長い白髪。

で、この役がダブルなのは、事務所の都合として、
最後、お美津と双子の兄弟設定だった気が。


ルー大柴@金吉
台詞廻しが独特。
若干、コント風味。

ソロも一曲、それが、
ソンドハイム特有のマイナー曲なので、
結構、歌うのが大変そう。


徳井@川端老人
プリンシパルがやる役なのか。
と言うくらいに、目立たない。

でも、出てくると、笑いはサラっていく。


松田@お高
布袋屋の女将。
最初は白塗りだったのが、
更に若作りと、段々と濃くなっていく。

旦那を尻に敷く、姉さん女房キャラは、
映像でも観たことがあるが、その延長。


高橋@布袋屋楽右衛門
布袋屋の主人。

クレジット的には最後。
その老け演技に、最初、別人?
ソロもそれなりにあるのだが、
老け演技で歌うため、
イメージとかけ離れる。

でも、『モツオペ』の時に、
これくらいに、役に入って欲しかった。



全体的に観ていて、
この劇場でやる大衆演劇かな、と。
それに、シェイクスピアの要素が入るけど、
特に、原作にシェイクスピアは絡んでいない。
喜劇、という前提だと、シェイクスピアと、
類似している処をつい、感じてしまうのかも。

楽曲はソンドハイム。
開演前から、ロビーでは、インスト曲が流れ、
その曲を聞く限りでは、洋風のイメージなのだが、
実際に、舞台上で、和物で聞いてしまうと、
そういう風に聞こえ、終演後にインスト曲を
聞いても、女中さん、という、こまつ座な雰囲気に。

観る前と観た後で、ガラっと印象を変える
宮本演出がスゴいのか、それとも歌詞の力か。

というか、井上脚本の音楽劇を
宮本演出で観てみたいと思ったけど、
過去、演出とか、してるのだろうか?


そして、コレ、オーソドックスな演出で
観た場合、ひたすらにドタバタで飽きるから、
趣向を変えたのか、それとも、
主演に合わせた結果が、これなのか、気になる。