ざっくりなアラスジ。

まず、ホッツェンプロッツ以外の
登場人物、四人が人形で登場。
そのまま、人間にとって代わり、
この作品のテーマ曲を歌う。

そして、おばあちゃんの誕生日の流れ。
原作は既に誕生日後の話だけど、
分かりやすくするために、
おばあちゃんの誕生日会から。
”五月はものみな新たに”(”ちょうちょ”)が
流れるコーヒー挽きをあげるカスパールとゼッペル。

で、ある日、コーヒーを挽いていると、
ホッツェンプロッツ登場。コーヒー挽きを奪っていく。

悲鳴をあげ、気絶したおばあちゃんの
元にディンペルモーザーが登場。

コーヒー挽きを取り返すという流れで、
カスパールとゼッペルが、
ホッツェンプロッツの後をつける罠を仕掛ける。

そして、原作通り帽子を入れ変える二人。
これ、何の気なしに読んでたけど、
この後の展開を考えると、良く出来た伏線。

ホッツェンプロッツのアジトにたどり着くが、
アッサリと捕まるところまでが一幕。

二幕。
ツワッケルマン登場。
魔法使いなのに芋を剥く魔法
だけはない、安定の芋好き。

そこにホッツェンプロッツとカスパール登場。
そのまま、カスパールを召使いに置いていく。

一方、ホッツェンプロッツの元では、
ゼッペルが働かされていた。
ここで、カスパールの帽子を焼かれる。

二人が不運を嘆き歌うが、
この二人が歌う曲がなかなか良い。


ツワッケルマンが出かけ、
カスパールが一人残されると、
謎の声が聞こえる。
その声に従い、上手の階段を
結構、下っていくと蛙がいる。

アマリリスがツワッケルマンの魔法により、
蛙の姿に変わっているのだが、蛙の状態で歌う。
ヒップホップ系に、謎の黒子コーラス。
(ネズミなのかも、アレ)

アマリリスの話を聞き、
カスパールはそのまま脱走。

残っていた帽子から、
魔法で持ち主を呼び出すが、
出てきたのはゼッペル。
また、靴からホッツェンプロッツも呼び寄せる。
それに抵抗したことから、
ホッツェンプロッツは鳥に変化。

一方、アマリリスを元の姿にしたカスパール。
人間に戻り、そして、一曲歌うアマリリス。
これが、ナニゲに上手い。

人に戻ったアマリリスは、
そのままツワッケルマンを退治し、
3つの願い叶える魔法の指輪をカスパールに渡す。

一つ目の願いは、燃やされたカスパールの帽子、
二つ目の願いは、奪われたコーヒー挽き、
この二つは『志村、後ろ後ろ』状態で、
幕の後ろから、宙に浮いて出てくる。
(それを注意喚起する観客たち。)

おばあちゃんとディンペルモーザー、再び登場。
ツワッケルマンが手配書を書いていると、
カスパールとゼッペルが戻ってくる。

そして、3つ目の願いで、
ホッツェンプロッツを人間に。
ただ、鳥籠に入った状態で戻す。

何もかも元通りになったけど、
コーヒー挽きだけが無いと、
嘆くおばあちゃんに、先ほど、
魔法で取り寄せたコーヒー挽きを出して、大団円。

でも、最後に脱獄するホッツェンプロッツで幕。

ラスト、カテコでそれぞれのソロを歌う。

蛙ソングをアマリリス、
捕まった時の労働ソングを二人で、
交通安全ソングをディンペルモーザー、
労働ソングの割り込み曲をホッツェンプロッツ。


Torsten Hammann@ホッツェンプロッツ
主役なのだか、やたらと歌がある。
登場曲だけでなく、アジトに帰る歌や、
罠にハマる歌など。

でも、歌自体は平坦。


Mario Saccoccio@ガスパール
Christian Petru@ゼッペル
これ、ボケとツッコミが居たハズだけど、
両方ともボケ。ツッコミはお客さん担当。

途中の入れ替わりが分かりづらい、似た二人。


Susi Banzhaf@おばあちゃんとアマリリス
おばあちゃんの時はムリに高音で歌い、
音程がハズレてるような、雰囲気なのだが、
実は、上手いので、ワザと外している。

一方、蛙の時の曲がノリノリ。
むしろ、人間に戻ってからの曲の方が普通。


Timo Riegelsberger@ディンペルモーザーとツワッケルマン
ディンペルモーザーの時は、
謎の交通安全教室ソロ。
むしろ、そこしか出番が無い。

ツワッケルマンになると歌わない。
でも、キャラ立ち。
豆電球完備の衣装に身を包んだり、
付け足で空を飛んでみせたり。



回転する螺旋階段セットがある。
これが良く出来ていて、
実際に地下に降りていくように見せる。


全体的にホッツェンプロッツよりも、
ツワッケルマンの方がオイシい。


客席降りや、通路を使った演出、
極めつけはおばあちゃんのバースデーを、
お客さんに歌わせる巻き込み型演出。


終演後には、即席サイン会。
てっきり、役名かと思ったら、
普通に自分のサインをポスターに書いていた。


最近、各国の子供向けミュージカルを
幾つか観てきてが、オリジナルのプロダクション
にしては、楽曲のクオリティが結構、高い。
さすが、CDを出してしまうプロダクション。

ただ、それなのに、演出や衣装が、
所詮、子供向けというか、
低予算なんだろうな、と。